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🇱🇰バンダラナイケでの歓迎

成田からおよそ9時間のフライトを経て、スリランカのバンダラナイケ国際空港に到着する。
飛行機から降りた瞬間のその国、その土地の匂いが鼻腔を捉える瞬間が好きだ。
スリランカのむわっとした空気が日本から連れてきた空気を飲み込む。

荷物を受け取って、両替をして、到着ロビーに進むと、一瞬たじろいだ。
ゲートの外にびっくりするほどたくさんの人がプレートを掲げて声をあげていたからだ。
スーパースターは毎回こんな気分なのだろうかと想像しながら、すぐさま彼らが迎えだと気づく。

かく言う僕も今回の旅ではガイドをお願いしており、空港で落ち合うことになっていたからこの中にいるはずだった。
しかし、ガイドの顔はおろか、年代や性別すら知らない。
想像以上の人の数に見つけられるのかと到着早々不安になっていると、こちらを見ているおじさんと目が合った。
手元に目をやると僕の名前が書かれたプレートを持っている。
彼だ。
少し考えれば当然なのであるが、きっと向こうはこちらの情報を持っていたのだろう。
日本人、男、30代、一人、これだけあれば目星をつけるのは容易い。

彼の元に駆け寄る。
今回の旅の間中、専属のガイドとして一緒に回ってくれる心強い味方だ。
Mさんという50際くらいの男性。
Mという名前は当然日本では馴染みのない発音だったから、何度か聞き返して、その後も忘れないように頭の中でMさんMさん・・と繰り返した。
シンハラ人かタミル人かは僕にはわからなかった。

簡単な挨拶をしたあと、Mさんの自家用車でホテルへ向かう。
Mさんの車は、日本車で中もとてもキレイで、ある程度の生活水準の高さであることが伺えた。
実際後で聞いた話では、スリランカでは、デフォルト後、インフレがひどく車を持っていたとしてもガソリンが買えない人が大勢いるらしい。

車窓から見る異国の地は植物の緑の濃さとピンク、黄色、青・・というビビッドな建物の色彩が、異国に来たことを感じさせた。



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