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【前編】血液検査の謎-正常値なのに不調がある-
< 分子栄養療法(オーソモレキュラー療法) >
分子栄養療法は「分子整合栄養医学」に基づいた療法です◇
日本では医学の分野としては正式に認可されている学問ではないですが、海外では学問として、体を根本から改善する療法としてエビデンスが確立されています。
海外ではオーソモレキュラー療(orthomolecular medicine)と呼ばれ、1960年代からうつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されています!
歴史は古く、そして面白い分野です◇
血液検査を見て「正常値なので異常ありません。」と診断される方が多いですが、実際には、正常値の範囲内だけど、冷え性はある。痩せない。生理痛がある。花粉症がある。など不調がある方がほとんどです。
これは正常なんでしょうか?
投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などにも改善の多くの実績があり、発達障害にも応用されていたり幅広い分野に精通してます◇
高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供していますよね!
オーソモレキュラー療法は欧米で始まり、日本では血液データ解析に基づいた独自の発展をし続けています。
とにかく、すごい療法なんですよ!
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分子整合栄養医学に基づいた分子栄養療法では、体内の栄養バランスの乱れが多くの病気や症状の原因だと考えています。
身体は37兆個の細胞から出来ています!
ひとつひとつの細胞の健康は、食べたものを材料に栄養素が常に入れ替わる事で、絶妙なバランスの上に成り立っています。
ストレスや食生活の乱れにより栄養欠損や代謝異常が起こりやすい現代社会では、気づかないうちに栄養素が消耗され、体内の栄養バランスが乱れることにより、様々な身体の不調を引き起こします。
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分子栄養療法とは、体の細胞を構成する分子のバランスの乱れを、栄養素(足りないものはサプリメント)を用いて整えていく治療方法です◇
⇨生体構成分子(栄養素)を本来あるべき正常な状態に整え
⇨不足している栄養素を『至適量(最適量)』補給することで
⇨本来の生体恒常性(ホメオスターシス)・自らの自然治癒力を高めて
⇨病気の進行を防いだり
⇨症状の改善を目的としています。
さらには、病気の予防にも役立ちます!
むしろここが重要です◇
その目的のためには、一般的に考えられているような栄養素の所要量とは異なる量『至適量(最適量)』が必要になります!
また、栄養素の代謝の特性を考慮し、互いに相互作用を持つ多くの栄養素を用いる必要もあります◇
とても面白い学問なんです🎵
次回、栄養素の一人ひとりに見合った至適量(最適量)について書いていきます。