マーケティングニュースまとめ Vol.41:「午前3時にバーガーキングはホラーになる」など
マクドナルドは直営店以外の場所に、初めて看板を出した
それも、畑に。
ハンバーガーに使用されている食材の新鮮さを証明するためのPR活動のために、マクドナルドは、スペインの畑にレストランの看板を設置し、食材の供給源を示すようなキャンペーンを始めた。食品の材料が高品質だと思われることはほとんどないマクドナルドは、イメージを払拭するために、有名な金色のアーチを、食材の原産地である畑に植え付けた(Everything Has an Originキャンペーンというらしい)。どれだけ言葉を重ねても真実にならない広告市場の中、言葉ではなく体験で伝えるキャンペーンとしてとても秀逸です。
k.t
午前3時にバーガーキングはホラーになる
バーガーキングのハロウィンキャンペーン。
Burger Kingは、1日のうちで最も恐ろしい時間帯=午前3時まで起きている人を募集し、アプリにアクセスすると、商品が無料で入手できるといったキャンペーン。午前3時は深夜の深い時間であるため、恐ろしい時間でもあるが、小腹が空く時間でもある。そんな時間に、無料キャンペーンをやるといったかなりぶっ飛んだ企画。キャンペーン動画も、パラノーマルアクティビティをパロディ化したような内容になっており、いかにもバーガーキングらしい。(キャンペーン画像は、おそらく「ゲットアウト」のパロディ。)どんな時でも挑戦的でユニークなバーガーキングは期待を裏切りませんね。
k.t
独立系クリエイターの台頭
YouTubeやFacebook、Instagramなどにコンテンツを投稿して生計を立てているインフルエンサーたちは、常に刻々と変化するアルゴリズムの恐怖や、1日に何度もコンテンツを投稿しなければならない過酷な現実に向き合い続ける必要がある。自由な仕事に見えて、自由に全く慣れない。インフルエンサーとはそんな仕事である。一方、Substack、Gumroad、Kajabiなど、クリエイターがファンとつながり、ファンから直接収入を得ることができる新しいプラットフォームの台頭が相まって、新しい記事などではそういったメディアで活躍するインフルエンサーを、 "独立系クリエイターの台頭 "と呼んでいる。
SubstackやGumroadのようなファンベースのプラットフォームにて、購読料や会員権、チップなどを通じて自分たちのコンテンツを所有するすることで収益を得る。(つまり単純なエンゲージメント数で収益が決定するシステムではない。)
ワイアードの共同設立者であるケビン・ケリーが2008年に発表した「1000人の真のファン」で初めて提唱された。「ケリーは、「アーティストのコンテンツだけではない。むしろ『1000人の真のファン』は、ファンがお互いを大切にし、情熱的なシーンの一部であることを表現しています」と述べている。D2C的な文脈で語れることが多かった言葉だったが、ついに広く浅くと思われていたインフエンサー領域ですらも、狭く深くになってきているということだろうか。Substackのようなスモールメディア、Facebookのようなビッグメディア、そしてインフルエンサー、コンテンツのあり方は、どちらに転ぶのか。これからはより注目したいです。
k.t
広告の広告を何回も繰り返す
飲料製品を取り扱うoatlyが頭がこんがらがる広告をインスタグラムに投稿しています。ビデオ会議で話し合う二人の人物がインスタに挙げられた広告について話していますが、その内容が合わせ鏡のように「広告の中に映る広告の中に映る広告の中にうつる、、、」となっています。投稿の中ではその広告達の入れ子構造が一つ一つ出てくるので途中でややこしく感じます。また、その人物が話し合っている投稿や、その投稿を扱っている記事(このnote)も広告にあたるのかなと面倒くさい思考に突き落としてくれますね。
s.a
アップルの仕様変更で得をしたTwitter
前回のnoteで、Appleの仕様変更でSnapchatの業績に影響が出て株価が落ちたという内容を記事を取り上げました。Facebookなど他のSNSでも当然影響があったようですが、Twitterはそこまで影響がなかったかも?という記事です。Twitterは比較的匿名性の高いプラットフォームでブランド広告の依存度も高かったことが弱点として投資家に受け止められていたようですが、今回はその弱点が逆に好影響となったのではと記事では説明されています。
s.a
物議を醸すお菓子メーカーによるハロウィーンビデオ
記事によると、Huluの「BiteSizeHalloween」のエピソードをお菓子メーカーが後援していることで物議を醸しているようです。その物議を醸している動画はハロウィーンにちなんだ内容で、魔女とプリンセスの格好をした男の子とそれを揶揄する男の子が登場します。二人を揶揄した男の子はどこかに吹き飛ばれて動画は終わります。
ここで保守派からはインクルシーブなメッセージに対してネガティブな反応を受けているそうです。それのみでなく、動画の「男の子が吹き飛ばされて消える」描写も攻撃の対象になっているようです。また、そもそもエピソードとメーカー製品の繋がりがほとんどわかりません。(このメーカーのために作られた動画ではないです。)思想に基づいた攻撃の材料としてその描写が利用されている感はありますが、暴力的な描写の是非で議論が生まれるのは今らしいと感じます。
s.a
TikTokとSnapchatはFacebookでないことを証明したい
Facebookなど米国でサービスを展開する巨大プラットフォーム企業が米国の議会の公聴会に招かれることは度々ありますが、TiktokとSnapchatの代表者が今回始めて公聴会に参加したようです。直近ではFacebookの内部告発で議論が怒っていましたが、2社はFacebookとは違う企業であることをアピールしているようです。特に、自らのソーシャル性を小さく見せ、別の側面を強調しています。この記事では、Tiktokは自らをビデオを共有するエンタメプラットフォームとして、Snapchatは自らをカメラ会社として表現しています。ただし、議会の反応を見る限り、Facebookと違うといったからと言って今後起こりうる議会の追求が甘くなることはなさそうです。
s.a