cozystyleができるまで⑨~願いはベストなタイミングで叶う~
高校を卒業して入社した会社をやめてフリーのフィットネスインストラクターになって20年。旧知の女性経営者に誘われて、その社員になるためにほとんどのレッスンを手放した。
彼女は私に経営を学ばせるために、迎え入れてくれた。
その環境は予想以上にハードだったが、おかげで大きな気付きのきっかけになった。
フリーに戻った私は、ずっと憧れていた自宅サロンをオープンさせた。
以前思い描いていたものとは違い、パーソナルトレーニングが中心。
そこに痩身マシンと化粧品の販売が加わる。
勤めていた会社のメニューをそのまま導入することができたことは、とても心強かった。
そしてお客様も。
私が担当していたお客様のほとんどが、ついてきてくれたのだ。オープン時にはすでに10名のお客様がいた。
オープンがちょうどコロナと重なったため、「落ち着くのを待ってた」と少しおいてから来てくれる方もいた。
気付けば「自分にはできない」と思っていたことができていた。
「自分にはできない」「ムリ」のブレーキが外れた私は、どんどん行動することができた。
というより、するしかなかった。
だって私にはここしかない。もうスタジオのレッスンには頼れないのだ。
実は会社を辞めるにあたって、こんなことがあった。
会社員になったとき私は、正直ほっとした。
これで安定した収入が入る。もうフリーには戻らなくていいから、ずっとここにいたい。環境はつらかったけど、お金の心配はしなくてもいい。
でもそれでいいの?今まで積み上げてきたもの、こだわってきたものはなんだったの?
そんな気持ちを行ったり来たりしていた。
でも10月のある日、決断した。
ところが店舗は移転することに。
もし私が決断しなくても、卒業が決まっていたのだ。
そしてオープンと同時にお客様がいる。経営、接客なども学ぶことができ、た。知らぬ間にカウンセリングも身に付いていた。
まったくのひとりで始めていたら、こんなことにはならなかっただろう。
このことがあってから私は、心の底からの想いは、ベストなタイミングで叶うということを確信した。
迷っている時間、悩んでいる時間も実は、時間調整だったのだ。
私と出逢った人たちは、私をここに導くために出逢ってくれたわけではない。でもだれひとり欠けたとしても、今の私はいないのだ。
いてくれてありがとう。
この気持ちを実感することができたのは、この次に出逢うダイエットコーチとしての学びからなのだ。
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