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新たなチャレンジ 中学校英語指導

こんにちは。
今年度も1か月が過ぎました。
僕はというと新たな環境で、中学生・高校生に英語の授業をしています。
特に中学校での指導は教育実習以来なので、実に16年ぶりです。
それでも一所懸命な生徒たちの積極的な姿勢に支えられ、心から楽しく授業しています。(反応がストレートなのが素敵だなと思います。)

今、新たなチャレンジである中学校指導において、僕が特に気を付けているポイントを書いてみます。

1 生徒が知っていること・知らないことの確認を細かに
2 解説短く・活動長く
3 「何となくわかる」は語学において悪ではない



1 生徒が知っていること・知らないことの確認を細かに

今は中学2年生に教えているので、授業中に
「あれ、これって知っているのかな?」
「SとかVとか言って大丈夫なのかな?」
「助動詞の後は動詞の原形、って知っているのかな」という疑問がよく浮かびます。

高校の指導ばかりやってきたので、中学校文法は指導済みという前提がしみ込んでいました。
例えば、現在形、過去形、未来形、現在進行形、過去進行形、助動詞、不定詞、動名詞、分詞、関係詞、比較、仮定法過去などは「少なくとも聞いたことくらいはあるだろう」という前提です。

しかしながら、中学生に教えるというのは、上記のような文法が「初見」であることが往々にしてあるということです。
最悪なのは生徒が知らないことを、知っている前提で話してしまうことだと思うので、
上記のような疑問が浮かんだ時には、素直に「生徒に聞く」ようにしています。
生徒の声に耳を傾けていれば、生徒の耳に一番届く指導法が思い浮かぶはず、という理由づけもしつつ笑
謙虚な姿勢で自己ベストの指導をしていきます。


2 解説短く・活動長く
文法セクションに入ると、つい「英語表現」や「論理表現」の勢いで解説してしまいそうになりますが、
文法解説は、いかに短くできるかに挑戦しています。

このスライド1枚です。

例えばこのスライドを使って、
・接続詞の後はS+Vが来る
・whenは「時」 ifは「もしも」を伝える
・接続詞SVは文の頭におくか、途中におくか
・未来のことでも現在形になる
などを伝えるのですが、全て「発問」で展開し、端的に気付かせます。

その後のドリル活動や自己表現活動で失敗を通して上記のようなポイントが身に付けばよいので、解説は短く・活動を長くしています。

3 「何となくわかる」は語学において悪ではない
上記のように端的に文法を教えていると、
「副詞節の概念を使わないと、おおよその理解しかできないのではないか?」と考えてしまいますが、
中学校段階ではそれでもよいと僕は考えています。
名詞節と副詞節の判別を行い、未来のことを未来形にするか現在形にするか、は高1で十分です。

それどころか「なんとなく、この場合はwillは気持ち悪いな」「なんとなく、この場合はwillを使ったほうがよさそうだな」という感性があるのであれば、上記のような知識も不要であるとすら思っています。
本来「使用のための」語学は、
全てに定義や理由づけを必要としない学問であると思います。
なんとなくでも正確に使える感性があれば、本来は十分です。
そのかわり「なんとなく」という自動化が行えるくらい、経験をさせる活動を盛り込んでいくことは不可欠だと思うので、そちらを大切にしています。


<最後に>
今は1か月間やってみてこのくらいの気づきですが、
明日には新たな気づきがあるかもしれません。
新しいチャレンジを楽しみながら、
生徒のプラスになるような授業を構築していきます。

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