絵本の日に読む『白雪姫』、と最近のごはん
本日、11月30日は絵本の日。
そんな日があったとは!!
ちょうどインナーチャイルドカード考察のために借りて来ていた絵本『白雪姫』と、
文・絵/たかの もも
原作/グリム
発行所/フレーベル社(2015年)
本当の白雪姫の話ってどんなだったのだろう?と、『グリム童話集』初版の中から7つの話が全文ドイツ語で記載され、最終版である第7版の日本語訳が書かれた本を読んでいました。
『グリム〈初版〉を読む』
著者:吉原高志・吉原素子
出版所:白水社(1993年)
たかのもも(鷹野百)さんは、イタリア・ボローニャ国際絵本原画展で4度の入選をはたしている実力派の作家さんだそうで、この絵本もアーティスティックででも可愛いらしく、そしてうっとりするような素敵な作品で『白雪姫』の物語を彩っていました。
毒りんごを食べた白雪姫が生き返るのは王子様のキスという定説は誰もが聞く一般的な白雪姫のストーリーで、このたかのももさんの絵本もそうでした。
でも…
グリム童話集のは違ったのです。
王子様はガラスの棺に入った白雪姫とひとときも離れていたくなかったので、王子様の行く所行く所棺を担いで歩かねばならなかった召使いの1人が、白雪姫の背中をドンと殴ったことで毒りんごの芯が飛び出し生き返ったんだっとか。
あらら笑、そんな理由だったのね。
お妃様の名セリフ「鏡よ鏡、この世で一番美しいのはだぁれ?」と聞くのも白雪姫の継母でしたが、なんとまさかの実母!!
美への妬み…怖っ。
そして王子様との結婚式に、母親である妃も招待され、火の中で真っ赤に焼かれた鉄の上履きを履いて死ぬまで踊り続けたというのがエンディングです。
おぉ〜残酷な最期!
このように、『グリム童話集』は初版から最終版までたくさんの加筆修正が加えられ、特に白雪姫は導入部、生き返り方、王子様との結婚、妃の最後まで、この本を読んで本当にたくさんのバリエーションがあることを知りました。
元々が言い伝え、聞き伝えの昔話。
グリム兄弟は、物語の核を卵の黄身に例えています。
受け取ったことを伝えるのは完全ではない、自分たちの忠実さは卵の黄身を壊さないことだと。
例え物語をつくりなおしたとしても核心に何かが付け加えられるわけでも、核心からそれるわけでもないと言っていたそうです。私たちは、その言い伝えられる卵の黄身を読み取ればいいんですね。
とはいえ私たちが知っている日本訳の童話は、教育的配慮で手が加えられた子ども向けのお話が多いのかもしれません。
この白雪姫のお話も心理学者たちによると、悪い妃が死なないと子ども達の心にいつまでも不安が残ることになるのだとか。子どもによかれと思って書き換えられたものは、逆に卵の黄身を壊してしまっていることにもなりうるとは…。やはり語り継がれるお話には意味があるってことなんでしょうね。
絵本の日に、おもしろいエピソードとなりました。
最近のごはんの記録。
4毒抜き、ザ・和食、粗食!
意外に夫作のものが多い笑
そして、最近の一番のヒットはこれ!
ふるさと納税返礼品で得た、はだか麦が凄く美味しくて毎日食べています。
ぷっちぷち!