【読書感想】かのこちゃんとマドレーヌ夫人
今日は本の世界へ📖
絵本の合間に読む、気になった本の感想を書きます。
はじめに
少し前にInstagramで”万城目ワールドにはまっている”とつぶやいたら、mbookさんが好きそう♪だと、かつてのタロット仲間さんが教えてくれた本。
コロナ禍にオンライン上とはいえ折にふれ、練習として互いに鑑定しあった仲なので、私の好みも熟知してくれてのことだろうと思うと嬉しかった^^
今日の本
『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』
ちくまプリマー新書128
著者:万城目学
発行所:筑摩書房(2010年)
この本の要約すると・・・
要約にチャレンジしています。私の個人的な記録です(^^;)
この本は、
【女の子と猫のちょっと不思議で優しい日常の出来事】
もくじ
プロローグ (空き地での朝の集会)
第一章 かのこちゃん (知恵が啓かれる、すずちゃんとの出会い、刎頸の友、茶柱)
第二章 マドレーヌ夫人 (夫:玄三郎との出会い、猫股での冒険譚)
第三章 かのこちゃんとすずちゃん (自由研究、夏休み明けの真実、お祭り、玄三郎の死)
第四章 かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (二度目の猫股の真実、かのこちゃんの決断)
エピローグ (抜けかけの下の歯、マドレーヌとの別れ)
感じたこと
図書館のカテゴリでいえば【ティーンズ】部門。
万城目作品はまだ二冊しか読んでいないのでその世界観を分かっているとは言えないが、この本は主人公が小1の女の子とねこということもあっていつもの冒険やファンタジーにおいて、その範囲や程度が優しくてやわらかいなと思った。難しい語彙も専門用語もほぼなくとても読みやすい。おふざけも可愛いものだった^^
万城目作品の中でも「これが好きそう♪」とオススメしてくれたのには、
子供好き(私が蟹座という点も大きいのか。その方占星術も出来るのだ)なのを知っているからか、それとも猫好き(ねこは飼ったことないんだけど笑)なのを知っているからか、ちょっと風変わりな主人公と夫人に私を重ね合わせてくれたのか(笑)なんて考えながら、読み進めていったのだが…
かのこちゃんの言動におもしろくて笑い、
猫と犬の生態をほぅほぅと学び、
(ねこって水に弱くて、3分の2は寝てるんだって!)
ありえなくもないファンタジーにわくわくし、
いかんせん!?(ちょっと使い方おかしいが笑)
ついには目を真っ赤にさせ涙する事になるとは!
(kさん、ここまで予想してました?笑)
子どもが主人公の可愛いお話だからといって甘くみてはいけなかった。それほどここにはおだやかな愛が漂っていた。確かにこの本にも、万城目さんのあたたかさがあった^^
以前にも何処かで書いたかもしれないが、私は死にゆく人の優しさに滅法弱いようだ。今回は、玄三郎のそれに涙腺が大洪水だった〜T^T
身近な人の死を経験していないから自分がその時どんな感情が沸くのか分からないが、一応、死というものの大まかな意味を理解していると思っていて、死が受け入れがたいものではないと思っているのだけど、こんなにも弱いのはなぜだろう?
この世での別れを予感しながらも見返りのない愛を大切な人、だけではない後の人たちのために与えられることが出来る人の魂の尊さに反応しているのだろうか。な~んてことを読了後に感じた。
もちろんマドレーヌ夫人の夫に対する行動も、かのこちゃんへのお礼のためのファンタジーも、かのこちゃんの夫妻に対する思いやりも、とても尊いものだった^^
やっぱり万城目ワールド、スキ。
これを私にオススメしてくれたお仲間さんに、ありがとう(*´ω`*)
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