【考察11】お化け好きのための科学②【あの世、死後の世界の仕組み】
4.あの世の物理学の基本
・時空そのもの種々の素粒子の場は、振動子(微細な振動体)の集まりが結合した系から構成されています。
・振動子は熱の流れ(熱流束、フォノンの輸送)を媒介し、流束場を形成します。
・流束場は、「カオス的遍歴」と呼ばれる力学系をもちます。
・流束場は空間そのものであり、カオス的遍歴などによって相転移します。
5.流束場とは
・各振動子の変位は隣接する振動子に影響を与えるため、エネルギーの伝達が連鎖的に進み、全体としての動態(運動パターン)が生じます。振動子がどのように連鎖的な影響を受けているかは、熱流束のベクトルや勾配として描くことができます。
・流束場では、局所的相互作用(初期鋭敏性)により各振動子の挙動がばらける傾向(正のフィードバック)と、全体の運動パターンとしての大域的相互作用(平均場)によって各振動子の挙動がひとつの状態に引き込まれる傾向(負のフィードバック)が競合するため、流束系にさまざまな運動パターンが現れることになります。
・流束場では、正と負のフィードバックが競合するために、時間経過によって熱流束の自由に動きまわれる度合いが変化し、その系が無秩序状態と秩序状態の間をゆれ動きながらいくつかの準安定な相を遷移していきます。これは非線形力学特有のシステムであり、「カオス的遍歴」と呼ばれます。
6.時間、空間、物質とは
・時空は物質を包みこむ単なる背景などではなく、むしろ物質よりも本質的な存在です。
・熱流束は時間の流れそのものですが、流入・流出して振動子一個を励起する推移が時間の長さの最小単位となります。
・空間も連続したなめらかな広がりではなく、熱流束を媒介する振動子が結びついた離散的な極微構造から構成されます。
・熱流束の川は時空連続体(時空の広がり)であり、時空連続体=流束場のネットワークとなります。
・質量をもった種々の素粒子は、空間がもつエネルギーレベルが変化した振動子の励起状態から表現されます。
・この世とあの世の空間は流束場の異なる相であり、両空間は振動子間の局所的な相互作用の規則性の違いによって、異なる幾何的秩序構造をもちます。
7.時空連続体の大域的相転移(この世編)
・熱流束の自由度の増減の極限では、各振動子が位相が揃えて同期した「同期相」と、各振動子がばらばらに振動する「非同期相」が現れます。
・「同期相」とは、各振動子がお互いに引き込んで、ほぼ完全同期してまるでひとつの振動子としてふるまう状態です。系内すべての位相が揃って相対的に熱流束と振動子が停止するので、時間、空間、質量、エネルギー、零点振動さえもない、「無」が展開されます。これがこの世にとっての真の真空場となります。
・この世に生成されるすべての素粒子とは、同期相のコヒーレントな振動子集団上からのズレとして生じるさざ波です。しかし、このさざ波は、同期相とあの世の振動子系との相互作用によって生じますので、素粒子の本体はあの世の空間に広がっています。いわば、この世のすべての現象は、あの世からコヒーレント場の各座標へと射影された「影」にすぎないのです。むろん、幽霊や心霊現象も「影」であります。
・カオス的遍歴現象によって同期相のコヒーレント場は崩壊を生成をくりかえしますが、これによりこの世の巨視的な時間は連続的でも相対的でもなく、コマ送りやパラパラ漫画、クロック周波数のように断続化されます。この世の三次元は、あの世の振動子系から出力された情報がコマごとにその時間的断面(今現在という瞬間)へと射影されたものとなっているのです。
・なお、この世において光速の絶対不変性なのは、光子(流束)のみが毎クロックごとに位置を変えられることに起因します。