【詩】お化けへの熱き思い


夜が静かに広がるとき
風が囁く不思議な声
窓を叩く見えない手が
わたしを呼んでいるみたいだ


お化けがくるよ、影の向こう
ひっそり笑って、じっと見てる
怖いけれど逃げられない
この夜が明けるまでは


月明かりが照らす道に
ひらりと揺れる影ひとつ
どこから来たの?どこへ行くの?
聞いても答えは返らない


お化けがくるよ、足音もなく
冷たい風と一緒に来る
遠くへ逃げてもすぐ隣
この闇が消えるまで


手を伸ばすその先には
触れられぬ何かがいる
見えない瞳がわたしを
ずっと見つめている


お化けがくるよ、もうすぐそこ
ひっそり笑って、耳元で
怖いけれど、もう動けない
この夜が明けるまでは


お化けがくるよ、夜のなか
静かに忍び寄る