クラブに関わる人たちのために勝たせてあげたかった2022シーズン開幕戦(vs山形)
開幕戦は山形。
群馬がJリーグに上がった初戦に0-3で敗戦したそうです。
Jの洗礼初めて受けた相手。
初戦のイメージが歴史的に響いているのでしょうか?
その後の戦績も6勝10分15敗・・・
なんと勝率約2割弱・・・
そんな相手に「勝ちたい」と思う方が、間違っていたのかもしれません。
実は、監督とも、強化本部長とも、「初戦どうなりそうですかね」という対話の中で、3者とも「うーん・・・」
だって、山形の選手人件費は6億超、うちは2.4億円ぐらい・・・
最近の戦績だって、山形は6位(2019)→7位(2020)→7位(2021)と安定している。
うちはJ3→20位→18位です・・・
普通で考えれば、よくて引き分けで勝ち点1。
勝利の可能性は、かなり厳しい初戦の相手です。
データではそうでも、20周年を迎えた開幕戦、どうしても、勝ちたかった。
いや、勝たせてあげたかった。
勝つことで、選手たちが「このサッカーでいいんだ!」と、確信を持って、波に乗って欲しかったから。
サポーターさんたちも「今年は違うぞ!」と思って欲しかったから。
前日2/18は設営。
選手たちも、前日に正田醤油スタジアム群馬で最終練習し、本番に向けて完璧な準備をする予定でした。
大槻監督自身があのスタジアムで戦ったことがなかったし、新加入の選手もいたから、どうしても前日に「慣れておきたい」という希望があったからです。
そんな風に思っていたら、朝6時に運営担当から電話で叩き起こされました。
「石井さん、雪です!外見てください!」
窓を開けたら、一面の雪・・・
ホームの正田醤油スタジアム群馬には、7cmの積雪が・・・
頭、真っ白になりました。
(えっと・・・開幕中止か?)
とりあえず事務所に向かい、関係各所に連絡を始めました。
運が良く、午前中に、雪がやんで、晴れ間が見えてきたので、雪かきのスタート。
なんと、監督、選手、コーチ、スタッフ総出での雪かきとなりました。
おかげで前日練習も、時間がずれましたが実施できて。
設営もできるようになりました。
試合当日は、幸い普段より暖かめ。
よかったと思いながら、集合時間より1時間早くスタジアムに着きました。
その後も実はいろんなトラブルはあったものの、収拾・対応しながら、キックオフ。
序盤から選手たちは落ち着いていて、この1ヶ月練習でやってきたことをうまく生かしながら、攻守交代で連携しながら動いていました。
試合全体を見ても、強者の山形が63%のボール支配率といったゲームとなってましたし、パス成功率を見ても相手の方が12.6%も高い数値。相手が全体的な支配権は握っていました。
しかしながら、
シュート 群馬9: 山形11
フリーキック 群馬12:山形10
コーナーキック 群馬6:山形9
結果1-0で勝利。
データ上も、ボールは保持されながらも、守>攻の切り替えの中で効率的に多彩な攻撃を生み出し、フリーキックやコーナーキックはサインプレーの中で相手のDFラインを崩す攻撃スタイルができていたのかなと思いました。
大槻監督、本当に素晴らしいです。
多くのサポーターさんやスポンサーさん、ボランティアさん、関わる人全てのために、欲しかった開幕勝利。
サッカーの神様がくれた奇跡なのか、勝利することができました。
新米クラブ社長として、初めての試合がこんな素晴らしい勝利だなんて、本当にありがたい限りです。
引き続き、一つ一つ改善を積み重ねながら、頑張っていきます。