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魔女は蘇る[Amazonオーディブル感想文]

タイトル/魔女は蘇る
著者/中山七里

魔女といえば白雪姫に毒林檎を渡した鼻の横に大きなイボのある黒い服を着た老婆。ボコボコと煮えたぎる鍋を掻き回して毒の調合をする。
その魔女の末裔と自称する桐生隆がバラバラに散乱した死体で発見されたところから物語りは始まる。
桐生はドイツの製薬会社スタンバーグの研究所に勤める研究員だった。

小学生の時桐生隆はいじめられっ子だった。愛犬のカールをなぶり殺され、殺した同級生を特定し農薬を飲ませていじめから抜け出せた。
伊坂幸太郎の逆ソクラテスを思い出した。小学生達よ、イジメをしていると将来どこかでしっぺ返しが来るぞという話しだった。
その延長線上で桐生が麻薬を作り人体実験をしたのではないか?とその被害者になってしまったんではないかと疑われた。
桐生が麻薬を作ったのは確かだが、まさかの展開に衝撃。カラスをいじめるとしっぺ返しがくるぞ的な、、、

警察庁生活安全課のクジョウ捜査官。生きてて欲しかった。ひょっこり生きて出てくると最後まで期待してしまった。
埼玉県警のマキハタ刑事、そんな終わり方なん。片目のカラスに襲われ目の前が真っ暗になったというのはそのまま見えなくなったという判断でいいのか?!
桐生の彼女のマリムラミサトは大火傷を負い意識も戻らないまま、、、
なんとも救われない最後やった。

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