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母という呪縛 娘という牢獄[Amazonオーディブル感想文]
タイトル/母という呪縛 娘という牢獄
著者/齊藤彩
教育熱心な母親と、それに支配されていく娘。ノンフィクション。
支配するものとされるもの。
昔、まだ1人住まいの時、猫を飼っていたことがある。
母親が来て、しばらく暮らした時、それまでは朝、私を起こしたことなどなかった猫が、餌をくれ、と母親を起こすようになり、だんだんと猫は母親をこき使うようになっていった。ペットが人間を支配する、あるあるな風景。
人間同士でも似たようなことが起こる。例えば仕事場でハサミ無い?って聞くとAさんはいつもあったよって渡してくれる。でも逆の場合、Aさんは一人で黙々と探していてどうしても見つからなくてハサミ無いねんけどって言われて、ここにあるよってなる。Aさんは私にすぐに人を使うって言うけど、そんなつもりは全く無いし、逆に黙々と探さず聞いてくれたら良かったのにと思う。
そんなAさんは猫を3匹ほど飼っていてニャーと鳴いたらチュールをあげたり扉を開けたりお腹を撫でたり、、、と1匹1匹にこき使われている。
人って支配されやすいタイプと、支配してしまうタイプがあるような気がする。
お話しでは、支配され続けた娘は母親を殺してしまう。
支配はエスカレートし続ける。
窮鼠猫を噛む、いため続ける者は相手の痛みを想像することができない。噛まれて初めて相手の痛みがわかるのか?