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大いなる眠り/さよなら愛しい人[Amazonオーディブル感想文]

タイトル/大いなる眠り
タイトル/さよなら愛しい人
著者/レイモンド・チャンドラー

私立探偵フィリップ・マーロウシリーズ2作を続けて聴く。
村上春樹の訳。比喩で畳み掛けられる文章は当たり前に村上春樹やった。

タフでなければ生きていられない。優しくなければ生きている資格がない、で有名なフィリップ・マーロウ。ハードボイルドのバイブル。ちなみに、前述のタフでなければ、、、という訳は生島治郎氏の翻訳によるものだ。
昔、大藪春彦をよく読んだのを思い出した。ハードボイルドは私の憧れやった。暴力的なことではなく、ニヒルでシニカルで感傷的ではないこと、ワイルドなことをかっこよく思っていた。
中学、高校時代、私はハードボイルドを目指していた。群れないこと、動じないことを良しとしていた。免許をとってからはバイクに乗ったり車にハマったりした。ハードボイルドの名残りだったような気がする。ひょんなことで結婚して子どももできたが友人達からはオマエ女やったんか?!とびっくりされた。兄に結婚するって紹介した時にはコイツ男やぞ、それでいいんか?と言われて苦笑。
ハードボイルドを追求してたら男になってしまっていた、、、

小説ではフィリップ・マーロウは確かにカッコいいが、こんな探偵家業で食べていけるんやろか?と心配になる。

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