bei-liveデビュー動画を解説
初めまして、ブランドマネージャーのNiGoです。cozoruのブランディングやコンテンツ制作を担当してます。
4月10日にbei-live公式Twitterにて投稿されたこの動画、ご覧いただけましたでしょうか。
bei-live所属の4人の立ち絵、めちゃめちゃカッコいいですよね。個人的には笠鬼くんのビジュアルが好きです。だって角が生えてるから。
さて、ここ数日でパロディーが作られたり、作り方を知りたい!と言ってくれる方がいたので、この動画の作り方を一部解説しようと思います。
ちなみにパロディは大歓迎です。これからもガンガン作って発信してください。もちろん常識の範囲内で。...常識の範囲内で!!
【使用ソフト】
After Effects
※プラグイン「optical glow」「optical flare」を使用
・Photoshop(素材や立ち絵の加工などで使用)
一応ゴリゴリの制作ソフトを使用しているわけですが、最近のスマホの編集アプリはめちゃすごいので
ぶっちゃけスマホでもできます。
それじゃあ早速やっていきましょう。
※After EffectsやPhotoshopを使い慣れてる上級者向けに[※]を付けて補足してます。
月夜に立つ4人
ここ僕が一番好きなシーンです。月夜に立つ怪盗って感じがでてますよね。別に誰も怪盗じゃないんですけど。
ちなみに月にうっすら写っている動物はきつねです。
き、きつね...!?まさか...!!
と思ったあなた、正解です。きつねちゃんねるのきつねです。
僕はきつねちゃんねるの大ファンなので演出に困ったら取り合えずきつねを使ってます。もうズブズブの関係です。
さぁ、背景からいきましょう。基本的に背景を自分で描くことはないです。
写真から切り抜くことがほとんどですね。
もとの画像はこんな感じのただの月の写真です。
これを加工して色を付けます。
※Photoshopにグラデーションマップで黄色にしてからAEでoptical glowをかけてます。
星空の写真に加工した月をのせて、背景はほぼ完了です。
ここでポイントを一つ...
背景は基本的にぼかす!
一眼レフとか、iPhoneのポートレート機能を使ったことがある人ならわかると思うのですが、人にピントを合わせると背景がボケますよね。
細かい説明は省きますが
背景がボケることで写したいものがはっきり見えるようになります。
夜だからこそ生まれる物語がある
いや、俳句じゃないです。俳句みたいな並びしてますけどね。
ここのコピーを「朝だからこそ生まれる物語がある」って変えてるパロディがありましたね。僕はかなり好きですよあれ。
ポイントは
・背景に金属テクスチャを使用
・フォントの種類
あたりですね。まず背景からいきましょう。
ここの背景は別に黒のベタ塗りでも良いっちゃ良いのですが。
「あー黒だけだとなんか味気ないな〜」
「もうひと工夫欲しいな〜」
って思ったので金属のテクスチャを使いました。
※テクスチャをAEで暗く加工して使用してます。
「〇〇テクスチャ」って検索するとフリーのテクスチャがたくさんあるので
自分の好みのものを探してみてください。
次はフォントです。
明朝体とかゴシック体とか、フォントには種類がいくつかありまして...
僕が持っているイメージをふわっと話すと
明朝体:真面目で大人っぽいイメージ。静かでカッコイイ時に使う。
ゴシック:明るくて子供っぽいイメージ。楽しいとか面白い時に使う。
という感じです。
今回は明朝体を使用してます。
※モリサワのA1明朝というフォントです。
自己紹介のところ
かっこいー!!と思ったあなた。ありがとうございます。あなたとは仲良くなれそうですね。
自己紹介のところではそれぞれのイメージ背景を制作しました。
一覧にするとこんな感じですね。
笠鬼ゆう:鬼だから和っぽい感じ。屋敷というか、神社というか
一水悠斗:騎士なので城
四辻ムジナ:おしゃれな感じのバー
短可憐:いときゃわランド
※映像内に登場する背景はあくまでイメージです。
いときゃわランドってなんだよ。全然イメージ沸かないよそれ。
ということで社内で少し会議になりまして...
「ふわふわでカラフルで可愛い感じなのでは?」
という結論になりました。
大人が真面目に会議して「ふわふわでカラフルで可愛い感じ」って結論になるのジワジワきませんか?きませんか。あなたとは仲良くなれないですね。
ちょっと余談が長くなりました。
ポイントとしては
それぞれのイメージカラーに色を整える
ことです。
笠鬼くんだったら赤、悠斗くんなら青...みたいに光や背景の色で調整しています。
背景からいきましょう。ざっくり流れがわかるGIFを用意しました。
夕焼けの赤い空がいい感じだったので拡大して使いました。
どうせぼかすので多少画質粗くても大丈夫です。
和っぽい感じにしたかったので、五重塔みたいなやつを使います。
さっきの月と同じで、写真を切り抜いて加工してなじませていきます。
※Photoshopで切り抜き後After Effectsでブラーと露光量で調整
さて、ここが肝です。
実写の撮影にせよ、アニメーションにせよ、演出で一番大事なのは光だと言っても過言ではありません。
先ほどのGIFを見てもわかる通り、赤い光があるのとないのでは臨場感が違います。
今回は「赤く輝く月」をイメージして赤い光を追加してみました。
何か悪役っぽいですね。
※optical flareで光を入れてます。
最後に笠鬼とシネマスコープを追加したら完成です。
あとはこれの繰り返しですね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は広報さんに代わってNiGoがbei-liveデビュー映像の作り方を解説しました。
まとめると今回の制作のポイントは
・素材は基本的にフリー写真から切り抜く
・背景はぼかす
・フォントは制作したい映像のイメージに合わせる
・いときゃわランドがわからない
・光は超重要
ですね。
それでは皆様、よいパロディライフを!