①センベルゴ投薬日記1日目〜3日目
◼️1日目
センベルゴ初日から色々あり投薬できなかったが、次の日からようやく投薬を開始することができた。
時刻は夜8時。
センベルゴに付属していた専用の注射器を使う。
インスリンもそうだが、
分量を絶対間違えないように。
センベルゴの下痢の副作用が強いので、あまりにもひどい場合は、薬の減量もできるとのこと。ここも医者と要相談していただきたい。
ここからが大事なのだが、このセンベルゴ、とてつもなく味がやばいらしい。噂によると舌が痺れるくらいの苦さ?
舐めたことがないのでわからないが、これを書いている4日目投与を終えた今、とにかく猫にとっては苦しい味であることは伝わってくる。
説明書には、
①注射器で直接投与
②ドライフードの上にかけて与える
③ウェットフードの上にかけて与える
ざっくりこのように書いてあるが、先生によると直接投与したら泡を吹いた事例があったとのこと。
筆者はとにかく味を誤魔化そうと思い、③のウェットフードの上にかける、をやってみた。
なるだけ食べてもらえるように、空腹になるように、時間を少し空けた。
使用したウェットはパウチタイプのマグロ味。マグロは味強そうだなと。おいしいし。
1日目、お腹が空いてたのか、
ガッツリ食べてくれた。
この後が大事で、センベルゴを飲ませて30分以内に吐いた場合、またセンベルゴを飲ませなくてはならない。
30分過ぎて吐いた場合は次の日に与える、と説明書にある。
つまり飲ませた後30分は様子を見る。
猫の様子は、少しうぷっ、と吐きそうにはなったが、なんとか吐かずに済んだ。
意外とうまくいった。
これで済むなら安いもんだ。
この時はそう思っていた。
◼️2日目
そして来る副作用。
投与した夜中から、トイレの方面からブリュー!っと凄まじい音が聞こえる。これが、かなりびびる。人間が下痢した時と同じ音で、下痢を始める。
今まで10年以上も何もなく健康だった子の下痢。
心配で仕方なかった。音がとにかくすごい。
下痢をする時、かなり苦しそうで、したあとも息が上がってるのか呼吸が荒くなっている。
しばらくたつと、すこし疲れ切った様子でちょこんと床に座る。そのあとは割と元気に見える。
下痢のときは脱水症状にならないように、しっかり水分をとれるようにしておく必要がある。
この時びっくりしたのだが、下痢が下痢の匂いではなく、臭くない。むしろ、なんだか甘い香りがする。
システムトイレなので、下痢をしたあとの処理がかなり大変である。砂をごっそり多めに取らないと、ほかの砂について衛生的にもよくない。
砂があっという間になくなる。
砂が大きめだったので、小さい粒がいいかもしれないなと思っている。
その日の朝、尿にケトンがでていないか、病院から教えてもらった検査方法で確認。ケトンが心配な人は、病院からケトン検査ができるものをもらうのが良いと思う。
この日のケトンは陰性で安心した。
センベルゴは最初が特に肝心らしくて、このあと4日目まで、ケトンが出ないか、毎日検査することになる。
この日夕方も、ずっと下痢を繰り返していた。
下痢は水っぽさはないが、泥のようである。
軟便どころの副作用ではない。
センベルゴは、副作用は下痢がデフォルトと思ったほうがいいかもしれない。
むしろ軟便までいけたら良い方。
おそらくセンベルゴを使った人でこのあたりでだいぶ不安になる人が多いと思う。
筆者も与えて1日目からもう、仕事が手につかなくなるくらい心配だった。
水っぽい下痢、止まらない多飲・多尿。
そんなに飲んで大丈夫か?というくらい飲むのも、副作用の一部かもしれない。
センベルゴを飲ませれば、
あと半年くらいと言われた命が、伸ばせるかもしれない。でも、毎日飲ませれば、下痢をする。
この先も下痢すると思うと、猫に苦しい思いをさせるのが可哀想になってきて、いっそインスリンにしたほうがよいのではないかと考え始める。
それでも、糖尿病が治ることを願って、
夜にセンベルゴを投与。
カツオ味は、バレてしまった。
一口も食べないので、小さいスプーンですくって口にいれ、なんとか食べさせた。
とても嫌がる。小さじ3杯くらいの量を2人がかりで10分かけて与えた。
2日目は下痢の音がするたびに、心を痛めながら眠りについた。
◼️3日目
ずっと下痢。一日中下痢してた。
しかし食欲はあるのか、生きようとしてくれてるのか、しっかり食べてくれる。ウェットからドライフードまでよく食べる。だが、下痢しか出ない。
どんな薬なんだセンベルゴ。下痢しすぎてゲリベンゴに改名したほうがいいんじゃないかと思い始める。
朝にケトンが出てないか調べて、陰性を確認。
ただ、あまりにも下痢をするので病院に連絡。すると一緒に飲んでた、抗生物質の薬をやめよう、と提案が入ったので一度抗生物質を止める。
そして、整腸剤をもらった。
この日も夜、決まった時間にセンベルゴ入りのウェットを与える。
マグロ味だが、完璧にバレてる。
この日もスプーンで2人がかりでなんとか食べさせたが、日に日に嫌がりが強くなっている。
経口投与も、ぺっとたまに吐き出すのでものすごく大変である。決して楽ではない。
唯一の救いは、センベルゴを与えてからまだ一度も吐いていないことと、まだある食欲、そして、帰ってきたら出迎えてくれる姿。
自宅でやっている尿検査に、糖がたくさん出ていることを確認。
上手く、安定してくれたら良いと願って、この日は猫と一緒に眠りについた。
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