学習時間の確保
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて174回目になりました。
また、2021年03月15日から
毎週連続投稿を始めて171回目です。
先週の続きです。
新学期が始まって、はや3ヶ月が過ぎました。
今、どんな部活をしていますか?
本来は放課後に学校を活用し、より楽しい学校生活を送り、
学校と地域などを結びつけるという目的があったようなのに、
やってみると、学習より面白くって、夢中になることがあり、
特に運動部系はこうした傾向が現れやすく、
肝心の「授業」の理解を妨害することがあります。
そこで、こうした場合の学習計画についてお話ししましょう。
小学校の授業は、毎日の授業をしっかり聴き、
理解していれば、なんとかなるよう組み立てられていますが、
中学校では、中等教育への橋渡しの役目があるため、
一授業単位あたりの内容が密になっていたり、
進み方が早くなっています。
そのため、予習と復習が必須ですが、
なかなかそのための時間が取れない!
さて、どうしたらいいでしょう??
結論から書くと、予習復習は、やらないと覚えられない!
そこで、まず、今の生活時間の過ごし方を円グラフにしましょう。
1日は24時間です。
学習や生活に関わる時間を確保しましょう。
その上で、遊びの時間を考えなおしましょう。
1:どうしても必要な時間
①まず、9時間は最低必要な睡眠時間を確保する!
②ご飯や入浴・トイレなんかのどうしても必要な時間を確保する!
③学校への往復を含めた学校関連時間を確保する!
④そうすると、残りの時間がハッキリする!
2:そこで、 授業の受け方を工夫しましょう。
⑤授業中にできることは、しておきましょう。
⑥授業の前に、今わからないことをはっきりさせましょう。
もう授業を受けているので気がついていると思いますが、
一授業時間に20ページも進むことはありません。
なので、担当の先生がどの程度進むかを見ながら、
それよりも少し多めに読んでおきます。
その上で、教科書の「???」という言葉や、
意味がよくわからない部分に鉛筆でアンダーラインを引いておきます。
授業中にこの部分の解説はよく聴いておき、
アンダーラインの下にメモしましょう。
⑦授業の後に、わかったことをノートに写しましょう。
そのために、ノートは見開きで使いましょう。
片面は授業の板書の転記用です。
残りの片面の1/3に転記します。
ここまでは、授業時間前後でできます。
⑧家に帰ったら、宿題を片付けましょう。
授業内容は理解できているはずです。
⑨人間は、ほっておくと物忘れします。
だから、次の授業の前日、
教科書を読む前にノートを読み直します。
⑩一週間ごとに、片面の残り2/3を使い、
自分でわかりやすいようにまとめ直しをします。
試験前にもう一度まとめ直しを確認しましょう。
※学習以外にゲームなど好きな事があれば、
予定通りに進んだご褒美として打ち込みましょう。
これはあくまでも「学習」の進め方の基本方針です。
実際に実行しながら、自分なりの学習方法を見つけましょう。
★保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ
あまりにも無防備なまま置き去りにされ、
大切な文字文化から遠ざかったままにいる生徒が
とても多く存在します。
そして、学習の基礎となる文字を活用できないまま
中学校に進んでいる生徒の行く末は、「学習の躓き」
学習の方法論や、実際の学習方法について
身をもって体験している皆さんなら
生徒の窮地に手を差し伸べられます。
一番生徒に近い存在で、関係性が成立している皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかとか、
具体的な手段を見つけやすい立場にいます。
良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。
04.JUL.2024.ARAI