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再び文字が書けない中学生!!

2021年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて130回目になりました。
 また、2021年03月15日から
毎週連続投稿を始めて127回目です。

 今回は別の生徒で、再び文字が書けない中学生!!

 本人は、反抗期真っただ中。
 と言っても、他の人の意見に対抗したいだけで、
たまたま周囲に自分の話を聞いてくれる大人がいない状況。

 まず、最近買った自転車の自慢から始まったけれど、
どうやら、カッコよさで車種を決めている。
「先週さぁ、BMX買ったんだ」
「へ~!すごいじゃん。で、どんなとこで乗ってるの?」
「近所に行ったりしてんだ」
「え”っ?コースじゃなくって?」
「それより、座るとこのネジがなくなって、ストンと落ちる!」
BMXは立って乗るものなので、元々サドルが低い事を知らない。
「じゃあ、自転車屋さんで部品を買わなくっちゃね。
でも、日本のじゃないとネジが合わないことがあるから注意!」
「何?そんなめんどいの?」
あらら!ネジについての知識がない!!
という事から、工業製品の話や、自転車の種類と用途を解説。
明らかに、大人と話をする機会がない。
そのため、自分の夢を実現する方法が見えない。

 さて、次に漢字の書き取りを始めたけれど、
見事に自分流の崩し文字を書く。

 先週の生徒と異なる原因だけど、
やはり「文字を書く目的や用途」を誤認していて、
自己表現の道具にしてしまっている。
「なんで、読みにくい字を書くの?」
「そのほうが、かっこいいじゃん!」
「いやいや。じゃあ、なぜ文字を書くのかな」
「答えを書く!」
先週の生徒と同じ反応。
誰からも、文字を書く意味を伝えられていないので、
書けばいいと思い込んでいる。

 ここから先は、先週同様文字の意味や用途を解説。
ただ、今日に生徒の場合年上の言う事に対し反感があり、
反応が弱いので、
心の問題を含めて、ゆっくり対応する必要があります。

 学習支援をしていると、
いろいろな原因で「勉強嫌い」になった生徒と会いますが、
多分今日の生徒は、根が深いので、打ち解けられるかが鍵。
 表面から見える問題点の裏にある、隠れた問題にも
留意しながら対応する必要があると、気づかされた生徒でした。


保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ 


 一番生徒に近い存在で、関係性が成立しているはずの皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかとか、
具体的な手段を見つけやすい立場にいます。

良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。


31.AUG.2023.ARAI