11/17さらば汚れた稽古日記
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〜11月21日 23:30
今日は札幌と東京と繋ぎ遠隔での読み稽古。
すごい世界になったもんだ、ビデオで同時に芝居の読み稽古ができるなんて。
場所が整えば、立ち稽古もできるな。
VRのメガネしたら、どこでも稽古できるんだな、生身が売りの演劇だけど稽古はスマホがあればやれちゃう、手塚治虫なら想像どおりの闇でもあるかもね。
貧しければ貧しいほど仮想世界に依存していくような気がする、そんな考えがよぎったりもする。
それでも人間は慣れていくのだ。
ビデオでの稽古の抵抗感がわずかに減少していた。
しかし、途中で気がついた。
この目前にある仮想世界には囚われてはいけないのだ。画像にうつる画角の中で演技してはダメだ、もっと見えない世界を見なくては。
ホントは見えないはずの仮想世界を見えるように進歩した人間の叡智に囚われて、モニターの中の演劇に追われ満足してしまいそうな不安がよぎる。
なんだろ。
劇場で、蛸蔵で、観客の目前で、生身で肉声で演じるのに、観客達はスマホをかまえスマホ越しに観劇しているからそのモニターの中で演じようとしてしまう感じ。
僕は視線をそらしたり、合わせたりしながら不安になった。
それは、演劇を映像にする時に、ずっと舞台全部を撮る方が面白いことと似ていた。編集やカメラワークが映画では神の領域だったりするのに、演劇にはただの不安だったりする時がある事に似てた。
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11月17日 23:30 〜 11月21日 23:30
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