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Days.4 接触面の強度

フックに「荷重3kg」とか記載されているが、
それはまあ疑わないのだが、
フックの取付部分と取り付ける壁面の接触面に、耐荷重はすごく左右されるのではないか。

石膏ボードの壁だったらボードの硬さや脆さ、フックの針?とボードの相性によっては、3kgとか関係なく落ちる。
針やネジが刺せない壁だったら接着剤でつける訳だが、接着剤の強さと、壁紙と強さにすべてがかかっている。
結局フックの強度の実現の鍵は接触面にある。

「セクシー田中さん」原作の改変問題で、鴻上尚史が述べていた。
「僕はずっと今回の悲劇を『原作者と脚本家』の問題にしてはいけないと思っていました」。「問題は、『変えないで欲しい』という原作者さんの意向をちゃんと出版社が伝えたかどうかです。そして、それをちゃんとテレビ局が受け止めたかどうかです」。
「セクシー田中さん」のことには論点がいくつもあるけど、同感の一側面。
ここでも、クオリティの実現の鍵は接触面にあった、ということなんじゃないか。

何かを作り上げる現場ではもちろん、
取り引きの営業や、受付から担当への取次や、医療や保育園や災害支援や、政治、教育、報道、
いろんなところで。
現場現場が誠実なだけでは実現しない。接触面が肝なんだ。

飛び石的に話が飛ぶが、
そういう強度を実現する力に優れた人間、能力的にも哲学的にもそのように動ける人間であってこそ、「なかだち」に入る人は重宝され報酬も貰ってきたというのに、
いつの間にか役割は放棄され報酬だけ残って、「中抜き」とか言われてるのかな。

画像は、テオ・ヤンセン『ストランドビースト』。

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