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Days.30 君といつまでも
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ある日大学構内の道を歩いていたら草むらから猫が出てきた。
猫は僕には見向きもせず、でも離れても行かず、僕と同じ歩調で前を歩いていく。
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君の後をつけてるんじゃないよ
君が僕の行く方へ行く方へと先に行くんだよ
僕らはしばらくの間、すごく親しい間柄のように心底信頼している親友のように、
またはただ合流した水の流れのように、
いっしょに無心に同じ道を歩いた。
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ああ、でもついに行き先が分かれる時がきた。
さらば、しばしの友よ。
僕らの道がまた合流する日はきっとくるだろう。
何しろ毎日同じ場所で生きてるからね。
僕らはそうやって出会ったり別れたり、また出会ったりすることを運命などと呼んだりする。