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流れと光

なぜまだここにいるのか
あなたにはわからないだろう
じめじめとした谷底の泥流が
僕の足を掬おうとするのに

あなたには見えないのだろう
僕の見つめているこの光が
あんなに言って聞かせたのに
なにひとつわかっちゃいない

僕が押し流されたとしても
切り取った永遠はなくならない
厚い氷に閉じ込められても熱く
漆黒の夜にも灯りをともす


それでも
ひとりごとを言う


僕だってもううんざりだ
いますぐここを出たいんだ
どうせ耳の中でピープ音が鳴って
眠らせてはくれないんだから

逆流を泳ぎ切ったような顔で
ほんとうはただ流されている
わかりきったことだよ
こんなことが続くはずないんだ

岸で毛布にくるまった奴らが
濁流に飲み込まれる僕を嗤う
どんな悲しい物語があったって
卑しい笑い声にかき消されてしまう


でもだいじょうぶだ
ひとりで光っている


ああ僕はもうすぐここを発つ
でもすべて台無しかもしれないな
痺れを切らしたあなたは他人の顔だ
目的地には辿り着けないだろう


僕は流される
光は輝く


光だけは輝く


Pool Shark

※多少の刺激を得ていることを除けば、この詩と動画の曲は関係はありません。


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