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行っちまえ

寒いんだろ
ここにおいで
俺のコートに入りなよ
なんならこれ君にやるよ

ああそうだな
なんにもなくなった
墜ちてしまえば
みな知らんぷりだ

昨夜は眠らなかった
星に見とれてたら
大丈夫だって思えてさ
明日を待ったんだ

奴はいつも冷たいのに
きのうは優しかったって?
君が途方に暮れてるから
チャンスだと思ったのさ

あの小さな青い車で
窓を開けて咥え煙草だ
下手したてに出て誤魔化して
なし崩しに君を抑え込む

ほらまた今度
猫を探しに行こうぜ
こんなに寒いんだ
きっと困っているはず

あの日みたいに
踊って見せてよ
何も着ないでさ
あれが好きなんだ

ああそうか
君も行くんだな
振り向きもしないで
車に乗るんだろ

絶望してるから?
いま来たみたいな科白だな
キスばかりして
俺の何を見ていた?

もう日が暮れる
ほら行っちまえよ
俺はずっとここにいる
夜空の下で明日を待つよ

ああそうさ
何もかもが変わっちまう
コートも役に立たない
だから君にやるって

もういいんだ
踊らなくていいよ
もういいんだ
行っちまえ


When The Sun Goes Down

※この詩と動画の曲は、多少の刺激を得ていることを除けば、関係はありません。


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