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負債論と事業代表者としての責任、そして同業界の労働者との視点の違和感

Xにこんな投稿があった。読んでてすごい視点だと思った。「「負債」という視点からの関係性構築」というのは、自分にもなかった発想だった。あとで負債論は読んでみたいと思った。

自分がコワーキングスペースもりおかをやろうとした時に、どう考えても利益は出そうにない中で仲間と一緒に始めて、やっぱり赤字になった時に人間関係が崩れる事は避けたいと思ったのもあったので、まずは1人でやって責任は全部被っていこうと考えてました。悔いも残るんですけども。

もちろんいいやり方だったとは思ってはいないです。とはいえ、この所、知り合いの方でうまくいかないことをほかの人や組織のせいにして自分を守ろうとしたり、育ててきた文化を台無しにするようなことがあったというSNSの投稿を見ていると、人や信頼を語る前に、行動やプロジェクト、アイデアの発案に対して責任認識は考える必要はあるのかなと思います。

責任というのは本当に重いです。そこを考えないで生きている人がうらやましいと思う事は、よくあります。でも、それを逃げたら何にもならないんですよね。この部分では、結構自負を持ってやっているつもりです。至らない事の方が多いのですが。悔しいんですよ、やっぱり。

融資や補助金の返済というのを制度化し、これを武器にして、責任を果たそうとしてくる・させてくるビジネスのあり方もあります。この場合だと、ビジネスが成功して返済が滞りなく行われているうちであれば、問題はないでしょう。しかしそれが成立しなくなった場合に、融資や補助金の返済という責任が積み重なって、会社や事業がなくなることはおろか、最悪のケースとして時代や国家を無くしてしまう。またその瀬戸際を通じて戦争の火種になる。どこかで強引でも処理しないといけない時が来ると思います。
さらにコワーキングスペースの場合には、売上を増やすアドバイスを通じてコワーキングという働き方や振る舞い方で従来と違って優れている所を捨てられてしまう可能性が高かったのもあったので、慎重になったところもあります。

こういう視点で語ると、コミュニティマネージャーとかスタッフさんとかユーザーさんとかの視点で語るコワーキングスペースと、またそのサービス提供者との視点とも違ってしまって、話が噛み合って来なくなるんですよね。微妙な差はあるとは思うのですが、意外にこの差が大きかったりします。
大きくは「人気のある安定した収支のコワーキングスペース」を作りたいのがスタッフ視点・コミュニティマネージャー視点だとすれば、「利用を通じて利用者の売上に貢献するコワーキングスペース」を作りたいというのが私の視点というのがあると考えています。
まあ、そんな違いだって気にしないで、楽しみながらやろうぜという見解もありだとも思います。良さでもあり落とし穴だと感じることではあるのですが。
この手の話は別にコワーキングスペース業界に限った話ではないとは思うのですが、最初の関わり方の時点で、意識の根底的なものとして、自発的に利用していく側の視点と、サービスの提供側であり代表者としての視点、サービスの提供側から雇われて働く側の視点で語るものとは全然違ってくる事があります。分業化が当たり前と思ってしまうと別物と考えてしまいがちになってしまうのですが、であるが故に、それぞれに基礎部分に対しての理解が不足しているなと思うことは最近増えてたりしています。特段、コワーキングにまつわるサービスに関して、営業的に展開しようとしているスタッフさんには、そういった不足部分を体感した上での説明が多い印象が、ここ数年増えています。そして、その答えが「負債論」の中にあるような感じもしています。
少し前にオンラインミーティングをしていて、経営者視点、スタッフ視点、ユーザー視点(何よりユーザー視点が一番大事だとは考えているけれども)、このすべての視点からコワーキングスペースのあり方や関わり方、使い方、活かした結果を論じているのかなぁと事がありましたし。

別に分業化が悪いと考えているわけではなくて、理想と違ってコミュニティマネージャーという概念がへんてこに成立してしまっている以上、コワーキングスペース専門のイベントプロモーター[イベント企画運営事業者]という概念なりビジネスの育成なりというのが、遠からず出てきてほしいと考えているところがあります。これについてまた別のnoteで改めて述べていきますが、現状としてコワーキングスペースのコミュニティマネージャーがそのイベントプロモーターの役割を担っていると言えばそうとも言えるけれども、いずれビジネス育成という形で分業化していかないと課している業務が多くなって大変になると考えています。自分でもコミュニティミキサーという形で小さくは取り組んでみますが、また別のアプローチで誰かが取り組んでほしいです。

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