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科学主義の時代で、なお占いが流行る理由

カウカウ占い

唐突ですが、みなさんは
・なんで占いがお好きなのでしょうか。
・占いのどんな部分に惹かれたのでしょうか。

もう少し言うと、「科学的な証明」が大事な時代においてなんで占いに価値を感じてるんでしょうか。先日とある占い仲間と話した際、このような話になりました。今回はそれについて書いてみます。

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「占いとか科学的根拠ないのにｗw」という主張は今もたまに見かけます。"科学的根拠"がないことは僕も同意します。しかし、「今も尚これだけ多く人の心を動かしている」というのもまた事実です。

占いに一ミリの関心のなかった昔の僕もそこはすごく不思議でした。

「これだけ科学が進んでいるのに、どんどん占い流行ってる感じする...なんで？」

その疑問の答えとして、占い現場で得た一つの「実感」があります。それは「テクノロジーにより情報が溢れるほど人々は不安になるし混乱もする。そのカオスの中で人は"決める"のが難しくなる。」というものです。

最近のAIもさることながら、１０年ほど前から「スマホの普及」により色んな情報を得られる時代になりました。頑張れば世界中の論文にアクセスできるし、科学で証明された情報をわかりやすく解説してくれているYouTuberもたくさんいます。

また科学主義・理性信仰がベースにある現代において「占いは100%当たる」と思っている人はほとんどいないでしょう。占いがお好きな方も「当たるも八卦当たらぬも八卦」を前提にしている。（僕も）

科学の発展で占いの立場は不利になっていくように思えて、逆に占いの市場規模は成長し続けている。SNSでも占い好き・発信者の方は日夜増えています。その理屈がずっとわからなかったのですが、他人様を占うようになってから見えたものがありました。

それは「多すぎる情報」の中で「個人の意思が尊重される」と物事を決めるのが激ムズになるということです。

SNSでは毎日様々な情報が流れてきます。色んな価値観に触れられるのは
いいことですが、色んな人たちの「正しい生き方はこうだ！」「○○じゃないと幸せになれない！」と"それっぽい主張"を浴びることにもなります。"極端な主張"ほどバズりやすいのがSNS。

「あれも正しい、これも正しい」と常に色んな角度から言われるので指針が定まりません。「私はこう生きたらいいのかな...」と決意しても、明日にはまた別の情報が入り、揺らいでしまいます。

「好きを仕事にすべき！」
「理想の異性はこんな人！」
「幸せな人生の特徴はこれ！」

昔の世であれば日常に多少ストレスや不満があっても「まあこういうものか」って流せたと思うんです。でも今は良くも悪くも色んな可能性を目にしてしまうため、簡単には諦められません。

溢れた情報により、膨大な量の「可能性のある選択肢」が生まれるのです。無限のように思える選択肢から何かを決めるのは非常に困難です。（ほぼ無理です）言ってしまえば、現代社会は情報が溢れすぎてて「カオス」なんですよね。

近代に醸成された啓蒙思想を経て各人が自分で決められる"自由"が手に入ったのは素晴らしいことですが、逆に言えば、全て自分で決める必要が生まれました。

そこに追い打ちをかける現代の「情報化社会（無限に溢れる選択肢）」
もう「全部決めてほしい...」のが本音ではないでしょうか。僕はかれこれ6年独立してお仕事をしていますが、勤務時間・営業ノルマ、誰も決めてくれません。自由に見えて「誰か決めてくれ...」と思うことは多々あります。自由とか選択肢って、結構辛いんですよね。

長くなりました。
（最後の結論です。）

僕はこの「無限の選択肢を整理すること」こそ、"占いの価値"だと思っています。

情報が溢れ、混沌とした世界に対し占いは"ものさし"や"図面"をあてて整理してくれるんです。

「あなたにはこれが向いてますよ～」
「あなたはこんな人と相性が合いますよ～」

多くの人がほしいのは「科学的根拠」ではありません。整理のきっかけ、手がかりがほしいんです。「占いを全部信じる！」とまで行かずとも、雑然とした世界を"整理"したい。でないと全てが選択肢・可能性になってしまうから
（カオスだから）

整理こそ占いの価値。

「当たる」も大事ですが、
悩みや選択肢でパンクしそうな頭を（混沌とした世界を）整理して、明日からまたスッキリ前向きに歩けるだけそれは大きな価値なんです。

占い現場でも大事だと感じるのは「当てること」より、その人にとってできる限り善い形でいかに整理してあげられるか。だからこそ「その人にとっての善い方向」に少しでも寄与できるよう、占術に限らず哲学、歴史、心理学、健康、経済、ビジネス、宗教、脳科学など色んな分野を学び、精進する必要性を日々感じています。

まとめると、今の時代の"占いの価値"は「預言者」ではなく「ガイド」としての役割にあるように思います。

長くなりました！
以上になります。

今回もありがとうございました！

カウカウ


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