
ホテル療養中の、私の過ごし方7つ
症状が軽いと「ホテル療養ひまだな〜」「ぼっちつらそう」と思ってしまいますよね。私も実はそう。
症状が軽い方だったので、「ベッドとテレビくらいしかないホテルの部屋で7日間を過ごさなければならない」と思うと、結構長くて憂鬱に感じました。
でも、そんなことは想定の範囲内。
多少具合が悪いとはいえ、休みは休み。せっかくだし、なるべく楽しいことをして過ごそうと思い、いろんなものを持っていきました。
そんなホテルでの私の過ごし方を、少しお話します。
(体調の悪い方は、無理せずちゃんとやすんでくださいね)
ホテルでの過ごし方①|映画鑑賞
私は映画が好きで、邦画も洋画もアニメ映画も観る。しかし映画を観るにはまとまった時間が必要なので、普段はたくさんの映画を観るのが難しい。
この療養期間は、映画を観るにはうってつけです。
持ってきたPCでサブスクを開いて、HDMIケーブルでテレビとPCを繋げば、大きな画面で映画を観ることができます。(HDMIケーブルは持参してね)
療養中は1日1~2本くらいの映画を観ることができました。内容は暗くならないものに限定。三谷幸喜の映画や、明るいミュージカル、ディズニー映画なんかを観て過ごしました。
『療養中の映画鑑賞のすゝめ。おすすめサブスクも』には、そのあたりのことを詳しく書いています。いろんなサブスクを契約してみた私の感想も載せているので、よかったら。
映画が好きな人は、これだけであっという間に療養生活が終わってしまうのではないだろうか。
ホテルでの過ごし方②|読書
ホテル療養は、積読を消化するのにもうってつけ。
ホテルのふかふかのベッドに座って、壁と背中の間に枕を挟んで背もたれに。デスクに紅茶かコーヒーを置いて、足を伸ばして本を開いたら完璧。
昼は窓からの日光を明かりにして、日が暮れたらベッドライトをつける。疲れたらそのまま、横になって読むのもいい。
そういえば会社に勤めていた時は、こんな時間が恋しくて仕方なかった。
どうにも忙しいと、心も時間もゆとりがなくなってしまうし、せっかく空いた時間も、家事や睡眠にばかり時間を費やしてしまう。これを読んでくださっている方の中にも、そういう方はいるのではないでしょうか。
罹患すると「会社に行けないどうしよう……」と焦ってしまうかもしれない。たぶん、具合も悪いと思うし、ほっといたら気持ちは落ち込んでしまう一方。
でもなるべくなら「まとまった休みが取れたぞ!何をしよう!」とポジティブに考えてほしいです。病は気から。
ホテルでの過ごし方③|ちょっとした運動
ホテルでずーっと座ってすごしていたら体力が落ちそうなので、体調に配慮しながらストレッチをしたり、軽い運動をするように心がけていました。
ストレッチ動画をみたり、横になって映画を観ながら足あげの運動をしたり。あとはエレベーター待ちの時にぐるぐる歩きまわるとか、ちょっと屈伸をするとか。
ただコロナの症状には「疲労症」というものもあるので、動くのが辛い方は絶対に無理しないでください。ちょうどいい頻度や方法は人それぞれ。体調とよく相談してね。
ホテルでの過ごし方④|家族・恋人・友人との連絡
私はもともと、人と一緒にいるのが好きなタイプの人間です。週末を1人で過ごすことすら珍しいのに、10日間も誰にも会わないなんて初めての経験。
正直言って、辛かったです。
何か面白いことや悩みがあっても話せないし、お笑い番組だって1人で観てもあまり笑えない。
そんな中、家族・恋人・友人との連絡は1番の楽しみでした。
母はしょっちゅう連絡をくれました。「ご飯食べた?」「熱は?」「鼻は?」「なまるから体動かしなよ」って。「わかったわかった、はいはい」と流しながらも、ありがたいなあと思っていました。
彼や友人はずっと、いつも通りに接してくれていて、それがとてもありがたかったです。
母はともかく、恋人や友人からも病人扱いされては、コロナになった事実をありありと突きつけられられるようで落ち込んでしまっていたと思う。
テレビ電話を繋ぎながら食事したり、同じ映画を観たり。お互いPCで作業をしている間も、テレビ電話を繋いでいるだけで少し一緒にいるような気持ちになれました。
「自分の生活もあるだろうに、こんなに連絡して迷惑じゃないかな」という気持ちも抱えていたけど、「大丈夫だよ」「自分も話したかったんだ」「さみしいね」と彼が声をかけてくれたのが嬉しかったです。
もしあなたの家族・恋人・友人がコロナにかかってしまったら、なるべくいつも通りに接することを心掛けてほしいです。そうして楽しく話してくれることが、療養中何よりの癒しになります。
みんなのおかげで、私は「頑張って治して、早く帰ろう」という前向きな気持ちになれました。
ただあまりに体調が悪い時は連絡を取るのすら辛いこともあるので、「今は話したい」「今は休みたい」という希望はきいてあげると、なおよいかもしれないです。
ホテルでの過ごし方⑤|お風呂
私はお風呂も好き。本と水を持ち込んで、ミルクの香りの入浴剤を入れて、音楽をかけながら長湯するのが好き。
療養先のホテルでも、もちろんやっていました。笑
(こうなると本当にただ単にホテルを楽しんでるみたいだけど、マジで呼吸器系は特にずっと具合悪かったです)
私の療養先は湯舟があった(シャワーのみのところもあるらしい)ので、入浴剤も持ち込んで、いつも通りのお風呂を楽しんでいました。むしろ家の湯舟よりも少し広くて、快適なくらいでした。
感染防止のためホテル側の清掃などはないので、お風呂も自分で掃除せねばなりません。私はさっと洗い流すくらいでも十分だと感じたけど、きれい好きな方はスポンジなどを持って行った方が良いかも。
ホテルでの過ごし方⑥|食事
私は、食べるのも好き。療養中の楽しみランキング上位にいたのが「食事」です。
お弁当は毎食とても楽しみにしていて、全て写真を撮り、感想を書き、その中でも特に「嗅覚異常でもおいしかったもの」をピックアップし、更に提供してくれた弁当屋まで調べていました。その内容は全て『嗅覚異常の私がお送りする、ホテル療養中の15個のお弁当レポ。』に記載したので、よかったら。
揚げ物が多く野菜は少なめな節はあるけど、おいしかったし彩りもよかった。ただ、白いご飯ばかりでは飽きてしまうし、温かい汁物も恋しくなる。
それを補うためにふりかけ・韓国のり・梅干し・インスタント味噌汁・みかん・野菜ジュースを持って行ったのはナイスだった。ビタミンサプリなんかがあってもよかったかもしれない。
最近は地域による療養中のお弁当格差が少し話題になっている。豪勢なものを出す必要はないけど、療養にふさわしい十分な栄養の取れる食事が、どこの地域でも出るようになるといいなと思う。
ホテルでの過ごし方⑦|寝る
いろいろ楽しい過ごし方ばかり話してきたけど、体調不良時の鉄則は「とにかく食べて、水分を取って、よく寝る」です。どんな娯楽より大事。たくさん寝て、たくさん汗をかいて、早く治しましょう。
ホテルの枕は少し高くて合わないかも。めちゃめちゃ不安な人は枕を持っていくと良さそう。私は枕は持って行っていなかったので、ホテルの余った毛布を折りたたんで枕代わりにしていました。
寝る時は、乾燥対策を忘れずに。濡らしたバスタオルをかける、ベッド脇に1杯のお水を置く、加湿器を置くなどの方法があります。ただホテルの加湿器は借りられない可能性が高いので、元気なうちに小さな加湿器を買っておくと良い。ペットボトルに装着するものや小さなものなら、100均でも手軽に手に入ります。
それから、もう1つ大切なこと。
内線やスマホは、すぐ手に届くところに。
スマホには必ず、看護師さんや医療機関の電話番号を登録しておくこと。
療養中に、ホテルの看護師さんから何度も言われました。何より大事なこと。覚えておいて。
さいごに
変異株は若い方でも重症化のリスクが高いとのことで、こんなふうに誰もが余裕ある療養生活を送れるわけではないと思います。
もし、私のように軽症だったとしたら「自分は幸運だったんだ」と思ってください。
絶対に「コロナ大したことないじゃん」なんて思わないでほしいし、まわりにもそんなふうに言わないでほしいし、軽く見て対策を怠ったりはしないでほしいです。
その上で、もしかかってしまった時は、ある程度の諦めを持ちながらなるべくポジティブにいることが大事です。
迷惑をかけてしまった責任感とか、仕事や勉強どうしようとか、治ってから差別されるのかなとか、急変しちゃうのかなとか…考え出したらキリがありません。
大丈夫です。
あなたは生きてるだけでえらいです。
コロナは誰だってかかり得るし、罹患した方は絶対に悪くなんかない。
ただせめて、よかったら、あなたも私のように発信してくれたら嬉しいです。「コロナにかかって大変だった」「こんなことを感じた」「こんなふうに対処した」って。
そうすることで、いま自粛や対策をしていない方の行動を変えることができるかもしれません。あなたの大事な人が感染してしまうのを防げるかもしれません。
もしかかってしまっても、適切に迅速に対処して、なるべく軽症で療養を終える手助けができるかもしれません。
会社のあの人、近所のあの人、親戚のあの人になにを言われても気にしちゃいけません。多くの人は、自分の知らないものを根拠なしに怖がったり遠ざけたりしてしまうものです。
つらいことがあったら、ツイッターに書いてみてください。
意外とたくさんの方が共感して応援してくれます。
私もDMか何かいただけたらお返事するようにしているので、いつでも相談してください。
とにかく、ひとりで悩んで落ち込んで悲しくなったりしないでね。
困ったら頼ってね。
…私から言えるのは以上です。
それでは、またよかったら。
いいなと思ったら応援しよう!
