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会社説明会のQ&Aが "質問ない"or "福利厚生"で終わる理由



まずは会社を知る第一歩として


会社説明会は、企業の魅力や将来のキャリア像を学生に伝える重要なイベント。しかし、実際のところ、学生が説明会で受け取る情報は「福利厚生」や「待遇」に偏ってしまい、深い理解や自分の将来像を描くヒントになっていないケースが多いのではないでしょうか?

この記事では、教育工学的な視点を交えながら、学生が「何がわからないかすらわからない」状態(いわゆる「無知の無知」)に陥る理由と、採用担当者がそれをどう確認・改善できるかをご紹介します。

会社説明会の現状:学生は本当に伝わっているか?

企業側の思い

企業は、説明会で自社のビジョンや成長の可能性、社会貢献など、働く上での魅力を伝えたいと考えています。しかし…

学生側の現実

学生にとって、初めての企業説明会は「明日から働く場所」としてのイメージを描くための大切な情報源ですが、実際は福利厚生や給料面の質問ばかりが目立ち、深い疑問が生まれにくいのが現状です。

「無知の無知」とは?

教育工学の視点でいう「無知の無知」とは、自分がどこまで理解できていないかすら気づいていない状態のこと。 例えば、説明会で「自分が明日からどんな仕事をするのか」が全くイメージできなければ、学生は本質的な疑問を抱けず、結果として表面的な質問に終始してしまいます。

Q&Aでいい質問が飛び交う説明会は「いい会社説明会」

採用担当者として、以下のチェックポイントで本当に伝わっているかを見極めることができます。

  • フィードバックシートの実施

説明会終了後、簡単なアンケートを実施し、学生がどのポイントに興味を持ったのか、または疑問を感じたのかを把握する。 ※例:「今日の説明で一番印象に残った点は何ですか?」

  • インタラクティブなQ&Aセッション

一方通行の質疑応答ではなく、グループディスカッション形式やワークショップを取り入れ、学生同士が意見交換できる場を設ける。 ※ここで出た質問や意見から、本当に知りたいことが伝わっているかを判断する。


  • 事前・事後の自己理解チェック

説明会前後で、「自分が将来どのように働きたいか」「何が不明確だったか」を記入してもらい、その変化を数値化する手法も有効です。

しかしこれは表面的な解決方法にしかすぎず、本来会社説明会というのはこれから一緒に会社を成長させていこうというマインドにならせる大事な「人の営業」という側面もあります。

CourseVALUのアプローチ:学生と共に考える共創型説明会

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