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海外で着物を着るポイント〜初心者・七五三対策Tips | 海外帯同妻日記

私は着物沼の住人です。着物が好き。着物を着ていることも好きで布教活動もしちゃう、そんなオタクが「着物沼」です。どんどん物も増えるよね。

日本からアメリカに転居して1ヶ月少し。その間に2回、着物(正確には訪問着と浴衣)を着ました。ニューヨーク州と言っても日本人いないし、着物着てる人なんていないエリアなんで珍しそうな、面白そうな顔で見られます。日本ほど「着物警察」の脅威にも縛られないので気楽に着れる、と海外で着ていると一石二鳥、いや三鳥感ある。
これはアメリカだけではなく、他の国でも同じでしょう。着物は立派な日本の民族衣装ですから伝統を重んじる海外の方が結構喜ばれて嬉しい。

だから「着る」とダイレクトに反応が返ってきて嬉しいです🫶
(少しのアラなんて誰も見てないし!)

でも着物はデリケートなお召し物なので日本から持ってくる時/海外で調達する時に難しいんですよね。。。ということから着物沼からのTipsです🫣

どういったシュチュエーション・着方をしている?

ぶっちゃけいつでもいいんですが、下記のケースに着用チャンスあるかな?多くなるかな、と思います。

  • フォーマルな時(学校の初回打ち合わせ、夫の会社関連のパーティー)

  • 着物好きな人がいる場(日本が好きな外国人、都会に行く時!)

  • ちょっとしたパーティー(クリスマス会、ホームパーティ)

  • 日本のイベントの時:お正月、七五三、成人式・・・など

もちろん子供と夫の着物も船便🚢に載せているので、各種イベントにも対応しています(?)
なんだったら和装マネキンも積んでいるし、振袖と礼装袋帯からシャレ袋帯、名古屋帯に半幅帯、ふわふわなへこ帯と、帯も各種も引越し荷物にあるので現地で人に着せる気も、教える気も100%です🔥

この記事はそんな着物沼では「ない」方 に向けて記事を書きます。

初心者は二部式着物、洗える着物が正解

海外在住予定の皆様。
大体JOESなどの説明会に参加すると「海外に着物・浴衣持って行くといい」って言われるじゃないですか。

中には「七五三の期間に日本に帰国できないから、初心者だけど呉服屋で一式母娘の分揃えた!」という方いるんですが、ちょっと待ってください。

洗える着物が正解

着物の王道「正絹(しょうけん、シルク製)」はやめなされ。洗濯機で洗えません。海外でメンテナンスできないと着なくなります。
※着慣れていれば、着物を着ている時の所作や汚れない方法を身体が一定身に付けるので大丈夫!だけど自己責任。ガード加工も万能じゃない。

特に子供向けの七五三の着物は「汚すのがお仕事」の子供達に言っても無駄。そのため、ポリエステル製の洗える着物だととても気が楽です。
※我が家も娘の3歳〜、息子の袴・着物一式は洗える一択。

楽天市場やメルカリでも「洗える着物」で検索すれば結構出てきます。大手チェーンの写真屋さんのお下がりなんかもありますよね。

洗える着物は、洗濯機でガンガン洗えるのでそれ以外にもお呼ばれの時もお母さんと一緒にきたり🫶とお洋服感覚で着れます。

私は着物沼の人なので、正絹のお着物もすでに持っているので持参していますが、メイン着用は洗える着物として結構買い足しました。ポリエステルの方が柄が大きめの物も多く「THE 着物」感があり、海外受けもしますし。

帯も洗える物もあるんですが、食事の時に帯周りを大判のハンカチなどでカバーすれば汚れにくくなりますし、ここは正絹の帯でいいんじゃないかな?と思います。

お母さんはお太鼓をいきなり作るのは大変だから、作り帯の方が無難かもしれません。(お太鼓決まらないとイライラですー結構格闘します)

二部式着物・浴衣ならもっと楽ちん

今はもっと手軽な着物・浴衣があるんですよ!二部式(にぶしき)っていいます。
普通のお着物・浴衣は、女性は羽織った後に丈の長さ決めて、、背中のしわ取って、おはしょり整えて、しわなくピタッと崩れないように・・・って綺麗な裾窄まりになる代わりにそれなりに練習が必要です。

でも二部式着物なら、下がワンピースのようになっている物もあるので「紐を結んで終わり」と超簡単。
代償としては日本で着ていると「二部式だな?」とすぐにわかる点。あと裾窄まりにならないことが多く、フレアスカート調のものも多いですが、

みなさん!海外なら大丈夫!!そこまで見ていません。
着る機会少ない超レア物着物を持って行くより、「気軽にきれる」ものを持っていった方が気楽にきれるし「わぁ素敵!」って言ってもらえると素直に嬉しいですよ🫶

二部式一式、洗える着物を持って行ってYouTubeなどを見ながら練習するのが一番いい案かもしれません。

二部式でまずは「着ている自分」に慣れて、
もっと綺麗に着物を着たい!と「洗える着物・浴衣」に移行するパターンが一番上達が早くなる気がします。
帯同中は家にいることも多いかと思うので、練習する時間もきっとあります!

娘の浴衣もいくつかセパレート・二部式浴衣を船便に仕込みました。
ジンベイ感覚で、夜のパジャマ代わりにも、ちょっとした夕涼み、夏祭りでも着用できます。子供じっとしてないですからね・・。

ちなみに楽天市場は海外発送対応です。
※今回URLでご紹介したものは、あくまで参考記事です

素材に注意!

注意したいのが「海外は基本的には乾燥機で乾燥」すること。私たちが見慣れた綿・麻素材の浴衣は吊るして干さないとシワや縮みます。
素材はそのまま乾燥できるポリエステル製の方が無難です。

私は和装ハンガーを持っていき、吊るせる場所を確保して綿素材の浴衣や着終わった正絹お着物は干して管理する予定です。(和装ハンガー大事)

どうせなら海外で着物を着よう

昨日も日本が好きな学生さんが集まる会に家族で出席させていただいたんですが、「すごく寒いし、船便届かないから手持ちの和服は少ないしどうしようやめようかな」と思ったんですが、着て行きましたよ。

タートルネックとあったかレギンスの上に、紅型調の浴衣を合わせました。
わお!素敵ー!となったので「Kawaiiは世界を超える」んだなぁと思いました。

どうせなら日本人代表、くらいの気持ちでドーンと浴衣・着物を海外で着ちゃいましょう。誰も「その帯の締め方違う」なんて警察いません。

着たモノ勝ちだったら、着ない選択肢ないですよー!


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