「飲み過ぎ」は、100kmマラソンと同等のダメージがある?! ーウェアラブル・デバイスからわかったことー
「飲み過ぎで今日使えません、みたいなそんな飲み方するなよ!」
もう10数年前の、20代の若かりし頃、同じ部門の営業メンバーで飲みに行った翌日、皆が二日酔い気味なメンバーを見て、当時のマネジャーが喝を入れたときの一言を、先日ふと思い出しました。
・・・というのも、先日、久しぶりにお酒をしっかり飲んで、翌日かなり体と頭の働きが鈍くなっているのを感じたから。
そして、その時の自分の体の状態を調べてみると、「飲み過ぎた翌日は、100kmマラソンを走ったときと同等のダメージを受けている」ことがわかり、驚愕しました。そして、楽しくても、お酒の飲み方を考えないと、と反省をしたのでした。
ということで、今日はそんなお話からの気づきを、データも含めて、皆さまにご共有させていただきたいと思います。それでは、どうぞ。
楽しいお酒の場は、ビールが進むけれど
お酒は、飲める人は、どれだけ飲んでも翌日ケロッとしています。私の父も「酒がないと、人生灰色になる」くらい酒が好きで、どれだけ飲んでもケロッとしています。しかし、私はビール2缶くらいは良いのですが、それ以上飲むと翌日に影響が出始めます。いわゆる、遺伝的な、体質の違いです。
お酒の飲み方は、だいぶ変わってきています。ソバー・キュリアス(あえてお酒を飲まない)という飲み方が若い人の間で広がっている、なんて話も聞きます。
若い人だけでなく、私の周りで、40、50代でも、お酒を飲む人が少なくなってきました。『禁酒マン』というアプリで、お酒を全く飲まなくしてから、体重が20kg以上減ったという人もいれば、それで体調が良くなったという人もいます。お酒の飲み方は、だいぶ多様になってきているようす。
・・・と、お酒の飲み方が多様になっている、とはいえ、それでも、つい繰り返してしまうのが「飲みすぎてしまう」という衝動にも似た行動です。
一緒に過ごす時間が楽しいほど、特別な時間と思えるほど、一杯、もう一杯くらい、と、気づくと杯を乾かすスピードが早まってしまいます。先日も、久しぶりに飲んだ時間が楽しくて、普段飲まないジョッキ5杯を乾かしたのでした。
「飲みすぎた体」に起こっていたこと
そして、終電を逃し、タクシーで帰り、深夜2時、ようやく就寝。
しかし、飲みすぎた日は、なぜだか2時間ごとに目が冷めます。
翌日は午前10時からのオンラインのアポイントだったので、長めに8時30分くらいまで布団にいて、6時間半の時間をとったものの、やっぱりだるい。
そして、日常的に装着している『Gamin(ガーミン)』をふと見てみました。これは体のエネルギーレベル(BodyBattery)や睡眠の深さなどの健康状態を測ってくれるウェアラブルデバイスです。
特に近年は、表示される計測スコアと体感覚が非常に一致していると感じます。「休んでください」とGarminがいうときはやっぱり疲れているし、「BodyBatteryが十分回復しています」というときは、やっぱり絶好調なのです。(詳しくはこちらの記事をご参照下さい)
そして、そんなデバイスを見ると、エネルギーレベルを示す「BodyBattery」が、「34」(MAX100)となっていました。
通常は70-80くらいまで回復するので、かなりよろしくありません。
そして、ストレスレベルを示す波形が表示されるのですが、それはストレスレベル高を示すオレンジ色が、就寝中、ならびに夕方のランニングまでずっと続いていました。
つまり、「飲み過ぎは翌日に影響する」のは、こうした数値データにも現れるようです。
この状態、なんか見たことあるな・・・と思っていたら、実は1ヶ月前に寝ずに走った130kmマラソンと同じ波形であることに気づいて、愕然としたのでした。。。
そうか、飲み過ぎは100kmマラソンと同じなのか。
じゃあ、本当に翌日しっかり休めるときでないと、私の遺伝的な体質ではよくないのだ、とハッさせられ、これから注意をしよう、と思ったのでした。
まとめ
これまでも同じようなことは感じていましたが、「飲みすぎた翌日は100kmマラソンの翌日と同じだるさがある」というのは、個人的に衝撃でした。
その時は楽しくても、翌日の1日が、極めて望ましくない体調になっては、大変もったいないもの。ゆえに、どれくらい飲むと翌日に影響が出るのかを考え、楽しくてしかたないと思いつつも、「3杯目からは黒ウーロン茶に変える勇気」を持つことが大事なのだな、と思った次第です。
「酒は飲んでも飲まれるな」の言葉が沁みます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!