紀藤 康行 | 強み先生

㈱カレッジ代表| 強みの研究・人材開発・組織開発| 立教大学兼任講師|立教大学大学院経営学専攻リーダーシップ開発コース修了|ストレングスコーチ・キャリコン他…|ウルトラマラソン好き(263km完走)| メルマガ3500号連続配信中→www.courage-sapuri.jp/

紀藤 康行 | 強み先生

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マガジン

  • エンゲージメントとは何か

    書籍『ワーク・エンゲージメント』のまとめ、エンゲージメントに関連する論文等をまとめた記事を集めています。

  • 強み関連文献ノック

    強み論文の背景にある概念や理論、先行研究、または関連する文献についてまとめていきます。

  • 強み論文ノック

    「強み」に関する研究論文についてまとめていきます。「強みってそもそもなに?」「強みって幸福度やエンゲージメントと、どのように関係しているのか?」など、学術的なエビデンスや背景理論について、論文をわかりやすく紹介していきます。強みコーチ(ストレングス・ファインダー認定コーチ)など、強みを通じた人材開発・組織開発にご興味がある方にお薦めです。

  • おすすめの一冊

    面白かった本、勉強になった本などをレビューしています。

  • 「学びになる専門書」の読書レビュー

    企業や組織、心理統計などに関連する、学び深き専門書(ワーク・エンゲイジメント、組織社会化、ジョブ・クラフティングetc)の読書レビューを詳しく行うマガジンです。専門的な知識を知りたい方におすすめです。 (研究者・著者の先生方に感謝申し上げます)

最近の記事

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人生で大切なことは全部、263kmマラソンで学んだ

「100kmマラソンに出ました」というとすごいね!と言われるのに、「263kmマラソンに出ました」というと「へえ」で終わるのはなぜなのか? 距離が長いのもあるでしょうが、多分何が起こるのかよくわからないからではないでしょうか。 でも、意外にも走っているのは普通の中年が多いです。変人かもしれませんが、普通の人。 私も例に漏れずにそう。8年前、持病の悪化がきっかけでランニングを始めたくらいで、陸上部でもなんでもありません。中学校のハンドボール部では、背番号が14人中14番で

    • ストレスで疲れた人と付き合う上での「やるべきこと」と「やってはいけないこと」

      こんにちは。紀藤です。先日、いつもの美容師さんに髪を切ってもらっているときに「ストレス」の話になりました。 曰く、最近ご夫婦で、ある占い師に手相占いをしてもらったときに、「あー、あなたストレス抱えているわね」と妻に言われ、そして本人にも「あなたもストレス抱えているわね」と言われたそう。 しかし彼は、「いや、そりゃ人間だもの、ストレスくらい誰だって抱えるよ、と心の中で思ったんですよね~」と語っておりました。 今日は、そんな「ストレス」にまつわる小話と、またハーバード・ビジ

      • 自己紹介で「旅路」を伝えると、温かい人だと思われる

        こんにちは。紀藤です。年末に向けて、積読になっていた雑誌やらを整理しています。ハーバード・ビジネス・レビューもその一つですが、読んでみると面白い記事がいくつかあり、今日もその中からおすすめの論文をご紹介したいと思います。 本日の記事は、2024年6月号に掲載されていた『自己紹介文は実績を強調し、そして温かさを伝えよう』というタイトルの記事について、所感も含めてお伝えしたいと思います。 非常にシンプルなのですが、「自己アピールするなら、これまでの旅路を書いたほうが、温かい人

        • 関係の幅が広い&バランスが取れていると、幸福度が高くなる ー8か国5万人の調査でわかったこと-

          こんにちは。紀藤です。ハーバード・ビジネス・レビュー2024年1月号の記事に『「社会的ポートフォリオ」を多様化する』というタイトルで、ある論文が紹介されていました。 これまでの研究で、「人を幸せや健康にするものは、お金や名声よりも人間関係である」ことがわかっていました。そして、この論文では研究結果をさらに発展させ、「社会的ポートフォリオの多様性が幸福度に影響している」ということを突き止めました。 つまり、社会的ポートフォリオの多様性は、「職場の同僚とだけ会っている」よりも

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        人生で大切なことは全部、263kmマラソンで学んだ

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          5本

        記事

          仕事がはかどらないのは服装のせいかもしれない ーハーバード・ビジネス・レビュー記事よりー

          こんにちは。紀藤です。2024年1月号のハーバード・ビジネス・レビューの記事に『仕事がはかどらないのは服装のせいかもしれない』というタイトルで、ある論文が紹介がされていました。 この研究では、「服装」が他者からの見た目の印象を左右するだけではなく、自分自身のセルフイメージにも影響を与え、それが仕事の成果にもつながると述べられています。 「仕事の服装がパフォーマンスにどう影響を与えるのか?」というテーマは非常に興味深いですね。それでは、記事の内容を見ていきましょう。 今回

          仕事がはかどらないのは服装のせいかもしれない ーハーバード・ビジネス・レビュー記事よりー

          今週の一冊『酒好き医師が教える もっと! 最高の飲み方』

          こんにちは。紀藤です。毎週日曜日は、おすすめの一冊をご紹介するコーナー。本日の一冊は、”お酒の飲み方”がテーマのこちらの本です。 「お酒の飲み方」についてのシリーズで、13万部売れているベストセラーの続編となりますが、個人的にはこちらの作品のほうが具体的な実践方法が載っていて使えると思いました。 これからの人生で「お酒を楽しみながら上手に付き合う」という意味で、たいへん実用的な本でしたので、ぜひ皆様にもご紹介したいと思っています。 「お酒を楽しむための漢方&サプリ3点セ

          今週の一冊『酒好き医師が教える もっと! 最高の飲み方』

          「居心地の悪さ」を目標にすると、成長につながる ーハーバードビジネスレビュー論文よりー

          こんにちは。紀藤です。ハーバードビジネスレビューの2024年5月号の記事に『目指すべきは学びではなく居心地の悪さ』というタイトルの論文記事がありました。 しばしば「コンフォートゾーンから抜け出しましょう」などとアドバイスをされることがありますが、より一歩進んで「居心地の悪さを明確な目標にする」ことで、やる気の向上が見られたという研究です。 なるほど、確かに「居心地が悪いかどうか=成長の証である」と証明する研究結果があるならば、越境して不慣れな状況に自分がいたときに、それを

          「居心地の悪さ」を目標にすると、成長につながる ーハーバードビジネスレビュー論文よりー

          知識労働者のための「生成AI活用の4つの原則」 ーハーバード・ビジネス・レビューよりー

          こんにちは。紀藤です。ChatGPTが出て、そしてそれを活用してからというもの、仕事の進め方も生産性も、大きく変わったように思います。 その中で、2024年12月号のハーバードビジネスレビューの記事で『仕事におけるAIの可能性と危険性』という記事があり、その内容が実践的で興味深いものでした。本日はその記事についてご紹介させていただきます。 日常業務でAIを使う従業員が30%増えたボストンコンサルティンググループの調査によると「日常業務でAIを使う従業員の割合」は、2023

          知識労働者のための「生成AI活用の4つの原則」 ーハーバード・ビジネス・レビューよりー

          耳鼻咽喉系が弱すぎる私の「おすすめ喉ケアグッズ」3選

          私は「耳鼻咽喉系」が極めて弱い体質を持って生まれてきました。 今なお、この悲しき宿命(?)を背負って生きておりますが、久しぶりにこの耳鼻咽喉系の症状に追い詰められる出来事があり、内省を深めている今日この頃です。 今日は、そんな「耳鼻咽喉との戦い」を経てきた私のおすすめアイテムをお伝えしたいと思います。これからの、乾燥した時代に喉を痛めてる皆様のお役に立てば幸いです。 「耳鼻」との戦い最初に、聞きたくもないかもしれませんが、私の耳鼻咽喉の歴史についてお伝えしたいと思います

          耳鼻咽喉系が弱すぎる私の「おすすめ喉ケアグッズ」3選

          「思い出の旅行体験」を実現するための7つのポイントとは? ー強み研究からわかったことー

          こんにちは。紀藤です。本日は「強み」に関する論文のご紹介です。 突然ですが、皆さまは旅行はお好きでしょうか? 今回の論文は「思い出に残る観光体験と性格の強み」の繋がりという、面白い研究内容となっています。「自分の”性格の強み”を活用すると、思い出に残る旅行体験になる(!)」という、一見しただけではわかりづらいことが、本研究では明らかにされています。 ということで、早速内容をみてまいりましょう! 今回の論文60秒でわかる本論文のポイント本研究は、旅行者が過去の旅行体験を振

          「思い出の旅行体験」を実現するための7つのポイントとは? ー強み研究からわかったことー

          ネガティブな出来事が「性格の強み」を形成する?! ~自伝的記憶と性格の強みの最新研究~

          こんにちは。紀藤です。今日は「強み」についての論文の紹介です。 今回の論文は「自分の重要な人生のエピソードを振り返ることで、どんな性格の強みが発揮されているかを見つける」ことがテーマです。 冒頭で、上記の名言が紹介されていたように、本論文で興味深いのが、「ネガティブな出来事(病気や最愛の人の死など)が、性格の強みの形成に大いに関わっている」ことを発見した点です。2024年の新しい論文で、最新の研究も加味されているところも、注目ポイントだと思いました。 ということで、早速

          ネガティブな出来事が「性格の強み」を形成する?! ~自伝的記憶と性格の強みの最新研究~

          共感を示したいならゆっくり話そう ー論文レビュー「The Power of Speaking Slower」ー

          こんにちは。紀藤です。今月号の「ハーバード・ビジネス・レビュー」の記事に、『共感を示したいならゆっくり話そう』という論文の紹介がありました。 タイトルの通り「話すスピードによって、相手が共感してもらえているかが変わる」といった論文です。共感だけでなく、顧客満足度や信頼も高まるという、興味深い内容です。 今日はその記事の元論文を読んでみたので、その内容についてご紹介さいたします。実用的で、面白い内容でした。 それでは早速まいりましょう! 今回の論文30秒でわかる本論文の

          共感を示したいならゆっくり話そう ー論文レビュー「The Power of Speaking Slower」ー

          おすすめの一冊『50代からの幸せな働き方――働きがいを自ら高める「ジョブ・クラフティング」という技法』

          こんにちは。紀藤です。毎週日曜日は、おすすめの一冊をご紹介するコーナー。本日の一冊は、”仕事にひと匙加えて、仕事を前向きで楽しいものにする”という概念を示した「ジョブ・クラフティング」の本です。 著書の高尾先生は、この道の第一人者の研究者ですが、本書はその概念を「50代のミドル・シニア層」を主に対象として書かれた実用書です。 「そもそもジョブ・クラフティングとはなにか」という理論的な説明から、「具体的にどうすればジョブ・クラフティングができるのか」という実践まで、とてもわ

          おすすめの一冊『50代からの幸せな働き方――働きがいを自ら高める「ジョブ・クラフティング」という技法』

          読書レビュー『一生食える強みのつくり方』&『書くだけであなたの「強み」がわかる本』

          こんにちは。紀藤です。出版に向けて「強み」についての話を、様々な出版社の編集者の方々と進めているところです(まだ出版が決まったわけではありませんが、すでに出す気満々です。ダメだったら悲しい・・・)。 その中で、ある編集者の方から言われたことがありました。 「”強み”というと、市場で勝たなければならない、生き残らなければならないというメッセージが暗に含まれていて、それが重たく感じる人もいる気がしますね」 とのこと。 なるほど・・・。と思いつつ、そういった”勝つため”の「

          読書レビュー『一生食える強みのつくり方』&『書くだけであなたの「強み」がわかる本』

          「性格」は変えられる? ーパーソナリティ心理学の全体像ー

          こんにちは。紀藤です。本日は、「強み」の論文からの学びの共有です。 論文では「パーソナリティ(性格)を操作することはできるのか?」という点について、いくつかの論文からそのエビデンスを集めている内容となっていました。 その中で「そもそもパーソナリティ(性格)ってなんだ?」ということが整理をされていましたので、個人的に調査をしたものも追記の上、まとめてみたいと思います。それでは、早速まいりましょう! 今回の論文パーソナリティとはなにか「パーソナリティ」とは、日本語に訳すと「

          「性格」は変えられる? ーパーソナリティ心理学の全体像ー

          上手に自慢話をする方法 ー「デュアルプロモーション」という伝え方ー

          こんにちは。紀藤です。今月号のハーバード・ビジネス・レビューの雑誌に『上手に自慢話をする方法』というタイトルの記事がありました。 ある論文の研究を元にした記事なのですが、「あなたも活躍したし、私も活躍した」という「デュアル・プロモーション(二者宣伝)」を行うと、有能さと温かさのどちらも伝えられるというもので、興味深いものでした。 元論文にあたってみたところ、未発表で査読中の論文でしたが、原本が見つかったので、本日はその論文内容を、ご紹介させていただきます。 それでは、まい

          上手に自慢話をする方法 ー「デュアルプロモーション」という伝え方ー