テレビのような物から買い物が出来る時代なんて来る筈がない。
私が中学生の頃のパソコンの授業の際はまだパソコンにはインターネットがなかった。
それどころか通信手段は「家の電話機」だった。
そして私が高校へ入学して1年生の秋についに「ポケベル」が登場した。親にねだってポケベルを契約してもらった。それが私と友達の間での通信手段となった。
「いつかはポケベルで会話ができるようになる」は何となく実現するような感じはしたが、私が10代の頃「世の中はいつかはテレビのような物から買い物ができるようになる」という話だけは、鼻で笑ったものである。
ほどなくしてポケベルに通話機能がついたような存在のような「PHS」というものが出来た。カタカナ20文字の「Pメール」という機能が備わった電話機の子機のようなモノだったが、それがものすごく画期的だった。待ち合わせ場所だけを指定できたポケベルを超えて、待ち合わせ場所迄お互い話して確認し合いながらすんなり会えてしまうのだから。
そしてそれがやがて「携帯電話」になっていった。
パソコンはインターネットに接続ができるようになったが、パソコンはあくまでもビジネスに使うものでしかなかった。それと某匿名掲示板(思えばまだその頃は平和だった)
それがいつしか携帯電話からインターネットが出来るようになっていった。最初の頃は通信量が定額ではない「ムーバ」という機種が主流で、うっかりネットサーフィンに夢中になるとパケット使用量がとんでもないことになる
所謂「パケ死」という言葉をよく耳にしたり、実際ネット上でも見かけるようになった。そうしている間に私も遂にパケ死をしてしまった。その額、実に約12万円…。
当時は携帯電話からも簡単に作れるホームページがちょっとしたブームで、それでパケ死をしてしまったのである。それが若干社会問題にもなった筈…で、「フォーマ」というデータ使用量が定額の機種が登場した。
NTTdocomo様様だった。そのお陰でパケ死をすることなく「個人ホームページ」を楽しめるようにもなったし、他者のホームページにも遊びに行けるようになった。そうしてオフ会なども段々と始まり出した。
県外や色んな都道府県にネットの友達が出来始めたのはこの頃だった。パソコンでは既にヤフオクは出来ていた。しかしまさか本当に「テレビのようなものから買い物」ができるようになるとは…。
私が20代の途中からパソコンを家に置くようになった頃に突然その世界は現れた。
ZOZOTOWNって何コレ!!!!!!????
家に居ながらにして欲しかったブランドなどの洋服が買えたりするのだ。画期的すぎて、欲しいブランドだけじゃなく新しいお気に入りブランドの開拓までしたほどだ冗談だろと鼻で笑っていた「未来の話」はやってきたのだ。
それから幾年も経過し、遂にスマートフォンが登場した。
今やパソコンどころか、手に小さな薄い電卓サイズのものを持って買い物ができる…音楽を聴くことも可能で、何ならバックグラウンドで音楽を聴きながらネットサーフィンやネットショッピングすら出来る。
そんな未来が来るなんて、小中学生だった頃の私には想像もつかなかった。出来るわけもない時代に生きていた。そもそも電子レンジですら小学生の私にとってはその「チン!」という音が文明開化の音だったのだから…。
更に今では(私のiPhoneはau)aupayでお店でも買い物迄出来るのだからもうこれは当時の私にはトンデモ過ぎる機能だ(画像は東京駅グランスタで会計をした時のもの)