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性についての話
こんにちは、こうんです。
前回、「回復」という言葉を使って記事を書いたのですが、語選が強すぎたような気がして少し恥ずかしくなっています‥。
元気な日は増えたけど、
落ち込むこともあるし、
嫌なことは嫌とはっきり自覚できるようになってきた分、
不快感を感じる頻度も増えた気がするし・・・
そもそも心の病って、
完治というより寛解
という言い方の方がしっくりくるかもしれません。
前にお友だちとのメッセージで出てきた表現なのですが、うつとかうつみたな状態からの回復のことは、治療というより付き合い方の模索と呼びたいです。
全然関係ないのですが、今日は最近読んだ性に関する本3冊についてと、性について思うことをちょっと書きます。
1.世界中の女子が読んだ!からだと性の教科書
「世界中の女子読んでないよ」というツッコミは置いといて。日本版で付けられたキャッチコピーみたいです🇯🇵
ノルウェーの医学部生だった、エレン・ストッケン・ダール、ニナ・ブロックマンの二人による共著。
日本語に訳された当時、一人は医者として働き始めたばかり、もうひとりはまだ医学生だったようです。
国内では2019年に出された本ですが、女性のからだについてここまで分かりやすく、専門的に説明してくれてる本は、まだそんなにないのではないかなと思います。(あったら教えてほしいです♡)
私は数年前に一度読んで、最近読み返しました。
目次はこんな感じです。
第1章 女性の体はこんなにすばらしい
第2章 月経とおりものを正しく知ろう
第3章 セックスの話をしよう
第4章 自分の体に合わせて選びたい避妊法
第5章 中絶について学ぼう
第6章 怖がらないで!下半身のトラブル
控えめに言って、全人類に読んでほしいです(´・ω・`)
もう、第1章だけでいいから読んでほしいです。私も、5,6あたりはまだちゃんと読めてません(←おい)
だってその辺、病名解説とかだからすごく細かいんだもん(´・ω・`)
でも、最初の方の、女性のからだについていかに今までちゃんとまとめられてこなかったか事実とか、世間ではこう言われがちだけど実はこうなんだよ!とか、そういうところを読むだけで、もう胸がいっぱいになります😢
自分の体を、愛おしく思わせてくれます。
そんな誇らしい気持ちにさせてくれる本、滅多になくない?
そしてもう一つ、私にとって一番大きな学び、というか救いになった知識は、
「性は2つだけではない」ということ。
この本では分かりやすさのため、身体的・精神的・社会的な側面からしか論じられていませんが、
論じるというか客観的な事実として記載されているのですが、
最後の方にこんな感じで書いてました。
「少なくとも性について言えることは、男と女ってそんなにはっきりさせられるものではない。性にはその2つ以上に、たくさんのかたちがある」
😭
もう本当に、これを言語化してくれてありがとうと思いました。
男と女の二項対立には、ちょっと、いやかなり疲れたー。
私は女に生まれ、ストレート?に男性を好きになるけど、小さいころから女性らしい格好とかおしゃれをするのがとても苦手でした。おしゃれしたいし可愛くなりたいけど、人に、特に男性に「かわいい」と思われるのが、こっぱずかしくて、時に怖く気持ち悪かったからです。自分も男性を男性として見ているのに、失礼な話ですよね(´・ω・`)ほんとうにすみません。
良くも悪くも、性別というのは、私の中ではいつも意識しなければいけないものでした。性別の隔てなく接することができる人たちは羨ましいなとよく思っていました。
中学校で強制的にセーラー服を着せられて、スカートには辛うじて慣れました。
高校では、他の女子生徒と同じように、なんちゃって制服を着たりして着飾りました。とても楽しかったです。
大学では、自分がかわいい、素敵と思う格好をするようになりました。でも元気な時はそれを素直に楽しめるけど、少し上手くいかないことや嫌なことがあると、自分がおしゃれをしているせいなのではないかと思い、自分が気持ち悪くなる。
なぜか、そう感じてしまうのです。
周りの友達たちのように女子として見られるのは嬉しい一方、独立した「わたし」という人間が、性というカテゴリーで「女」に分けられて見られていると感じると、速攻拒絶反応が出てしまうのでした。それで私も傷ついてきたけど、傷つけた人も少なからずいると思う。
20代後半になった今では、その傾向はすこしは和らいだ気がします。
それでも思うのは、
もし私が、『一人の人と結婚して出産する』という概念が全くない世界線に生まれていたら、私の人生はどれだけ軽かっただろうかということ。
うーん。
そんな、性に対してこじらせた反応をしてしまう私にも、自分の体を愛おしく思わせてくれるのが、この本です。
女性の皆さんにも、そして日本の男性の皆さんにも、そこに当てはまると感じない人にも読んでほしいなと思います。
え、まだ読む気起きないって?
あのですね、
性についての知識をアップデートしようともせずに、
人の心身を平気で傷つけるようなふとどき者には、
自覚の有無に関わらず、
天井に吊るされたネビル・ロングボトムの如く「お前はそこにいろー!」と言い放ちたいところですが、
これ以上、知識不足による犠牲者が増えるのは嫌なのでどうか読んでください、お願いしますプリーズ。
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出典:https://warnerbros.co.jp/c/features/feature-61.html
2.男になれず、女になれない
この本はまず、表紙の色合いとフォントが好きです♥
作者の鈴木信平さんが、ご自身の半生と、(とりあえず)納得のいく形に落ち着くまでのお話を綴った本です。
自分が男であるという事実をまざまざと突きつけられ不登校になった学生時代や、自分はこんなにも人に恵まれているのにどうしてもそこに収まることができなかった気持ち、性器切除術を受けるまでの葛藤、その後の苦労などについて、情熱的に、淡々と、生々しく書かれています。
「まさに」と共感できるような表現も多々ありました。
一番心に残ったのは、性器切除術を受ける決意をした辺りの心情描写です。「親になるという希望を、捨てきれずにいた」「大好きな人たちの結婚や出産を心から嬉しく思いながらも、悲しくて涙が流れるんだ」というようなことが書いてありました。
そっか、自分の子どもを授かって、親になりたいという気持ちは、持っていてもいいんだーと思いました。本の主題とはあまり関係ないけど、そこが自分にとって、読めてよかったところでした。
「プライドは高い低いなんていう、安っぽくみみっちいものではない。どこにも属せない自分として生きていくという、強い自負がプライドだ、ふざけんな」みたいな持論とか、気が強くて遠慮なく言い切る感じとか、かっこよくて好きでした。
3.クソ女(アマ)の美学
作家兼イラストレーターの、韓国人ミン・ソヨンさんによる本。
社会人になりたての頃に一度読んだのですが、少し前に読み返したら共感できるところが増えていて、悲しくて笑えました。
男女関係なくパワハラ・セクハラがまかり通る会社で働いた結果、
そして幾人かの非礼な大人と出会った結果です👼
私は韓国の歌や踊りが好きです。
韓国語も、一生懸命勉強して中級レベルまでいきました!
でもこの本とか、映画『82年生まれ、キム・ジヨン』を観ると、韓国で女として生まれなくてよかったなーと悲しいけど思ってしまいます。
でもでも、日本は男女平等度もっと低いんだからねw
早く「女性活躍」って言わなくてもいい時代来ないかなー。
見えない人たち、著者のように実名と顔を公表して強く声を上げている著者のような方たち、そしてこうんみたいな一般ピーポーの発言が渦を成して、少しずつ、いや少しでも早く、各国での性差別撤廃に繋がればいいのになと思います。
ミン・ソヨンさんのSNSをフォローしているのですが、最近ブラジル人の方と結婚されたそうです。いつも結構過激な発信をされているけど、写真とかが幸せそうで嬉しいです^^
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
気になった本があったら、ぜひ読んでみてねんねん。
あ、私はそんな読書家ではないので、あなたの頭に浮かんだ本がもしあったら、おそらく私は読んでいないです。だから、ぜひ教えてください♡