家庭裁判所で改名してきたから詳細書くね！

こんばんは。スナックゆう子ちゃんです。

先日ですね、家庭裁判所に行って、名前を変えてきました。

ガチで。これ改名が認められた書類

姓じゃなくて名の方を変更！そんなわけで改名手続きについて覚書しておきますね。

改名したい時は家裁へGO

ゆう子ちゃん、毒親育ちで、親がつけた自分の名前がずっと嫌でした。本名を書く度に具合が悪くなるので、ずっと本名じゃなくゆう子の通称名で生きていました。職場の名刺もビジネスネームとしてこの名前で過ごしてきました。

なんかもう本名全然使ってないや。見る度暗い気持ちになるし。あと自分の本名、イタリア語で変態とかうんこみたいな意味だし。（ゆう子ちゃんの彼氏はイタリア人）

と思って改名手続きをすることにしました。親からもらった名前に未練？ないない（笑）

以下は実際に大阪家庭裁判所で経験した改名手続きとなります。

大まかな流れとしては「名の変更の申立書を提出→数日後、裁判官との面談日が指定された封書が届く→指定された面談日に再度、家裁へ行き、面談→許可が下りたら市役所で戸籍の変更手続き」でした。

んで先日面談日があったんですが、面談して10分後くらいに「申請が通りました」って言われてえっまじか！！ってなってまさか今日が改名日になると思わず、ルンルンでその足で今度は市役所に行って戸籍の手続きもしてきましたー！新しい戸籍ができるまで３日くらいかかるそうですが、住民票は即日出してくれました！ルンルン！！

名前の変更をしたい時は、以下のものが必要になります。

〜用意して持っていくもの〜

以下の３点は家から準備して持っていきます。家裁にアポを取る必要はないです。家裁の開いてる時間を確認して行きましょう。12-13時はがっつりお昼休みで開いてないので注意。

・申立書
（裁判所のWEBサイトから書式をダウンロードして記入して持っていきます）

・戸籍謄本
（とうほん　の方）

・名の変更の理由を証する資料
（これはコピーを提出。消印など、日付がわかる部分がわかるようにコピーすること。なお私はうっかり原本のみを持っていきましたが、裁判所の中のコピー室でコピーできました。料金はコンビニと同じで一枚10円です）

〜裁判所でも用意できるもの〜

以下の２点は、大阪家庭裁判所でしたら裁判所内の売店で購入できました。（上の書類を提出する際に係の方が教えてくれたので大丈夫）

・収入印紙800円分

・連絡用の郵便切手
（ちなみに使わなかった分はあとで返してくれる）

申立書の書き方

そもそも家裁のWEBサイトにある申立書のフォーマットに、申立書の書き方の記入例が載っています。私もそれに沿って記入しました。

記入例（15歳以上、家裁WEBサイトより引用）

ゆう子ちゃん記入内容

申立人は、戸籍上は◯◯◯◯子となっているが、前夫と結婚した平成☓☓年までは、●●◯◯子という名前だった。●●◯◯子という同姓同名の芸能人がおり、幼少期からそのことを揶揄されるなど精神的苦痛を感じることが多々あり、平成18年の大学入学時から通称として「ゆう子」の名を使用してきました。現在では、職場、友人や自分に届く郵便物の宛名など「ゆう子」として通用しています。また、前夫との間に生まれた長男も申立人の名前を戸籍上の◯◯子ではなく「ゆう子」として認識しています。今後の社会生活のことを考えると、戸籍名では不便ですので、変更の許可をえたく申し立てます。

ちなみに旧姓だった時「同姓同名の芸能人がおり」というくだりはまじです。基本的に裁判所に提出するものなので本当のことしか書いてませんよ〜！

でも、裁判所が見本として出してる記入例を見ても、大した理由は書いてないでしょ。

なので、突然「親からの精神的苦痛で〜」とか書くとやや突拍子もなく感じられる気がしたので、敢えて書きませんでした。

申立ての理由も見本と同じく「７．通称として永年使用した」に◯をつけました。てか、実際そうだし。「通称として永年使用」することが改名のいち基準として認められるなら、それ以上に毒親が〜とかメンヘラアピールする必要もないかなと。（そして実際なかったわ）

名の変更の理由を証する資料

これは、実は数年前からちょっとずつ用意していました。

と言っても、「ゆう子」の宛名で届いた郵便物や、名刺や伝票、メンバーズカードなどなど、数にしたら20点あるかないかで大した数はありませんでした。過去にさかのぼっても一番古くて2017年（３年前）でした。

最初に申立書を提出しに言った時、係の方に「資料はこれだけですか？」と言われ「ｱｯﾊｲこれだけです...」みたいな感じになって正直あかんかな？と思ってたけど意外にいけました。

私が実際に提出した資料は以下の通り。

・宛名が「ゆう子」で届いた郵便物（友人から）

・宅配便の伝票（と言ってもAmazonとか自分で名前を指定できる系のもの）

・職場で使っている名刺

・自分の顔写真と名前が掲載された職場のWEBサイトをプリントアウトしたもの

・お店のメンバーズカード

また、申立日ではなく面談日に追加の資料を持っていくこともできます。

私は　・以前発行した短歌の同人誌　を追加で持っていきました。
（もう資料が少ないかもという不安から、名前と日付が入っているものならなんでも持ってけと思って...実際どの資料が審判上どのくらい価値あるかは、謎です）

改名について調べると、行政書士事務所のWEBサイトが上位に出てくるのですが、どうやらそれらを見る限りでは「改名したいと思う主観的な理由」よりも「社会的に改名が必要だと思われる客観的な理由」のほうが重要視さっるっぽい。。。なので、ゆう子ちゃんの場合「マジで親が嫌い。自分の名前が生理的にしんどい。無理。」って言うよりも「永年この名前を使っています。職場でもこの名前の名刺を使っていて、ご覧の通り職場のWEBサイトにもこちらの名前で掲載していて、社会的にこちらの名前で生活しています。また、仕事以外でもプライベートの買い物や友人とのやり取りなども永年こちらの名を使用しています。」っていう理由を淡々と説明する感じでした。

このあたりは私が独自に行政書士事務所などのサイトを見て思ったことなので、もし今後本気で改名を考えている方はそちらにちゃんとご相談に行かれたほうが確実かと思います。私は行ってないけど。

そして裁判官との面談日

申立書を提出してから３〜４週間後に、裁判官との面談日が指定されます。その日が無理なら電話で調整します。ちなみにコロナのせいで２ヶ月くらい延期なってました。ほんで先日ようやく行けました！

就職活動でもないのに行く前に黒髪にした。一応...なんか「名前を変えたい」ってだけでも「普通じゃない」ことなのに、そこに「おいおい金髪のヤンキーみたいなの来たよ」みたいな雰囲気なったら嫌やん。あくまでも「常識人です」の体でいきました。

正確には常識人じゃないけど、常識人の皮を被ってちゃんと社会生活営めますよ！

ほんでめちゃくちゃ緊張しながら大阪家庭裁判所に指定時間の30分前には着いて、エントランスで空港みたいな荷物のX線検査とかがあって、コーヒー飲んでとりあえず一服しよう...と思ったら、令和元年から大阪家裁は建物内と敷地内禁煙なってた。がーん。

指定時間10分前、指定された部屋に言って、名前を告げて身分証明書提示。今度は別のフロアの待合室へ行って下さいと。早めに行ってよかった。

言われた待合室で緊張して待っていると（こういう時絶対ないと思うけど監視カメラで見られてるんじゃないかと思ってお行儀よくしちゃうよね）ノックされて、なんか優しそうなおばちゃんが入ってきた。

おばちゃん言うたら失礼か。参与員の方でした。

そう、私なんかずっと「私　対　裁判官（多分３人くらい？）」で面談するのかな〜と思って緊張してたけど、実際には直接裁判官とやりとりするわけじゃなくて「参与員」という立場の方とのお話でした。

私と参与員さんの面談（10分程度）→参与員さんが一旦退室し、裁判官のところへ改めて報告・相談（5分くらい）→戻ってきて、改名できるかどうか伝える　みたいな感じでした。

そんなわけでまた部屋を移動して私と参与員の方（迎えに来た方おひとり）で面談。なんか、優しそうな方で本当よかった...参与員って始めて知りましたが、なんかちゃんとした方を選んで委任されているのだそうで、多分安心して大丈夫...ぜんぜんこわくなかった...(´；ω；｀)ﾖｶｯﾀ

参与員さんにも身分証明書を提示してから、予め提出した申立書や資料のコピーを見ながら、補足的にいくつか質問。

「改名を思ったきっかけはあったんですか？」

実はいまイタリア人の婚約者がいるんですが、コロナが収まり次第、子供を連れて移住の予定なんです。戸籍上の名前が、イタリア語だと「変態」などあまりいい意味の言葉に聞こえないので、向こうに移住することを婚約者に言われたタイミングで改名を考えました。（参与員さんやや驚きつつ追加でメモ）（イタリア人の婚約者の方とはどこで知り合ったの？）（結婚したら今度は名字はどうなるの？）（海外旅行私も行きたいわ〜みたいな若干の世間話）

イタリアの話はまたしても突拍子なさすぎて結構あれこれ聞かれた。ほんでもちろん真実を答えている。（なお彼氏とはロンドンで出会いました）

「今の名前は何年くらい使っていますか？」

10年くらい使ってますが、資料として提出できる年数が少ないのですが...ｱｯｺﾚ追加の資料で持ってきました（と言って短歌の同人誌を出す）（参与員さんやや興味深げに見る）（私やや恥ずかしい）

他にも、仕事で使っているということをもっと細かく説明したりなどしました。

「一度改名すると、もう一度元の名にしたり、変えたりというのはかなり難しくなりますが、そこはご承知ですか？」

大丈夫です！

「あと、これは全員に一応お尋ねしてるんですが、いま借金はないですか？」

これね、ちょっと迷ったけど裁判所に嘘言ってもしょうがないから本当のこと言った。DVモラハラ前配偶者と別居したタイミングでお金なさすぎて、クレカのキャッシングをした時に、支払いがしんどくなって司法書士事務所に頼んで任意整理を頼んだことがあるのね。そのことをきちんとお話して、今は借り入れなどないです、ということをちゃんとお話しましたよ。いやはや。

ちなみにお察しの通りこれは借金から逃れるために改名するのを防ぐ目的で全員に確認しているとお伺いしました。

ほんで面談終了。

結果あかんかな〜とか追加で資料請求とかあるかな〜とかドキドキしながら待つこと５分...参与員さんがかえってきて、あっさり「では改名が認められましたので、次は手続きに一緒に行きましょう」

えっ...神！！！？

まじ参与員さん菩薩かと思った...そしてこんなにあっさり名前変えられるのかと思った...なお手続きに全部で千円くらいしかかかってない。ありがとう、ありがとう日本の司法制度(´；ω；｀)

もう「借金あるのに子連れでイタリア人と結婚するとか言ってくるし急に自分の同人誌持ってくるし」みたいな謎の女の話でもちゃんと受け入れてくれてる...感謝しかなさすぎる！！ありがとうございます(´；ω；｀)

帰り、裁判所の門をくぐる時ナチュラルにスキップしてました。30も過ぎて。もう嬉しくて嬉しくて。その足で市役所行きました。

本当、改名申請してみてよかったです。大阪家裁で申立の手続きしてくれた方や参与員の方みんな親切だった。

人生で初めてこんなに清々しい気持ちになったかもしれない。親の呪いから一個スポーンと大きく抜け出せたし、今お付き合いしている彼氏とも将来もっと楽しみになった。

彼に真っ先に「改名できた！」って報告したら「君がハッピーなら僕もハッピー」と彼の受け入れ体制が凄すぎて震えた...

ほんなわけで社会的にももっとゆう子になったのでがんばりますね。

いや〜これから銀行のキャッシュカードも変えなきゃ！年金事務所にも言わなきゃ！健康保険も変えなきゃ！児童手当の手続きでも届け出がいるらしい！JNECにもネイル検定の証書再発行してもらわないとかも！パスポートももちろん変えなきゃ！自己都合だから多分更新じゃなくてもお金取られる！OK！住んでる賃貸の大家さんにも言うべきかも。やべえ！めっちゃ連絡するとこと手続き多すぎる！超嬉しい！

今日の一枚：ありがとう大阪家庭裁判所

今日の一曲：これからずっとずっと死ぬまでハッピーってかんじ