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え、花粉症って風邪なの!?漢方の世界からみる花粉症
暦の上ではまだ冬ですが、近頃、私もなんだか目がショボショボ…。もしかして、もう花粉が飛んでる?と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は私も、昔はひどい花粉症持ちで、春はティッシュが手放せない毎日でした。でも、中医学に出会って、漢方薬を飲んだり日々の養生を意識するようになってから、かなり快適に過ごせるようになりました。
今日は、そんな私の体験談も交えながら、中医学から見た花粉症とその対策についてお伝えしたいと思います。
花粉症って「風邪」? 中医学から見た花粉症
皆さんが知っているお医者さんの考え方(西洋医学)だと、花粉症は「アレルギー」の一種って言われますよね。 花粉っていう外からの刺激に、体がびっくりして過剰に反応してしまう。
中医学では「花粉は、外からやってくる邪魔者の一種👾」と捉えます。 この邪魔者のことを、中医学では「風邪(ふうじゃ)」って呼ぶんです。
「カゼ」と書いて「ふうじゃ」!
そう、カゼの原因と同じように考えるんです…!
そして、中医学では、私たちの体は「気」「血」「水」っていう3つの要素でできているって考えられていて、この3つのバランスがとれていると元気!バランスが崩れると、色々な不調が出てきてしまうのです。
花粉っていう邪魔者が体に入ってくるのは、例えるなら、お家のドア🚪が壊れてると、泥棒が簡単に入ってきちゃう! みたいな感じ。
私たちの体には、外からの敵から守ってくれる「衛気(えき)」っていうバリアみたいなものがあるんですが、これが弱っていると、花粉がスッと入ってきやすくなってしまうんです。
特に、鼻は中医学でいう「肺」っていう臓器とすごく仲良しなんです。「肺は鼻のおうち!」って言われたりするくらいなんです。 だから、肺の働きが弱っていると、鼻水やくしゃみが出やすくなってしまうんですね。
あとは、体の中の水分のバランスもすっごく大事で、その水分調整をしてくれる臓器がうまく働かないと、水っぽい鼻水が止まらなくなってしまうことがあるんだそうです。
あなたの花粉はどのタイプ?
「花粉症」と一口に言っても、現れる症状は人それぞれですよね。 中医学では、現れている症状を詳しく見ていくことで、いくつかのタイプに分類することができるんです。
まずは鼻水のタイプから見てみましょう!
サラサラ鼻水さん:透明で水っぽい鼻水が止まらない人は、体が冷えているのが原因かもしれません。ブルブル寒気がしたり、手足が冷たかったりしませんか?
ドロドロ鼻水さん:黄色くてネバネバした鼻水が出る人は、体の中に熱がこもっているのかもしれません。鼻がつまったり、目がかゆくなったりすることもあるでしょうか?
次は、体のタイプで見てみます!
寒がりタイプ:いつも手足が冷たい、寒がりさんは、体を温めることが大事です。
のぼせやすいタイプ:顔が赤くなりやすい、体が熱っぽい人は、クールダウンが必要かもしれません。
疲れやすいタイプ:なんだかいつも疲れている、元気が出ない人は、エネルギーをチャージしましょう!
あと、意外かもしれませんが、胃腸の調子も花粉症に関係しているそうなんです!
胃腸が弱っていると、栄養をうまく吸収できなくて、体のバリア機能も弱まってしまうんだそうです。 逆に、胃腸の調子が良くなると、花粉症の症状が楽になることもあります。
中医学で花粉症をやっつける方法
病院で処方されるお薬や、ドラッグストアで手軽に買えるお薬は、くしゃみや鼻水を一時的にピタッと止めてくれる効果がありますよね。もちろん、それらの薬も症状を抑えるためには大切な選択肢の一つです。
でも、中医学では、もっと根本的な解決を目指します。 体質そのものを改善し、体の内側のバランスを整えることで、花粉に負けない強い体を作ることを目標とするんです。
そのために、身近にできる食事でケアする方法をご紹介します。
【花粉症対策おすすめ食材】
体を温める食材:
生姜、ネギ、ニンニク、羊肉体の熱を冷ます食材:
トマト、きゅうり、梨、スイカ、緑豆元気をチャージする食材:
さつまいも、かぼちゃ、きのこ、豆、お肉水分代謝を助ける食材:
ハトムギ、小豆、冬瓜、とうもろこし鼻や目のバリアを強くする食材:
レンコン、山芋、オクラ控えめにしたいもの:
甘いもの、冷たいもの、油っこいもの… これらは花粉症の症状を悪化させちゃう可能性がありますので、ちょっと我慢…食べたいですが…!
【今すぐできる!花粉症予防の簡単ワザ
花粉症にならないためには、日頃の生活習慣も大切です。
冬から準備をしておくと、違いを感じやすいです。
体を冷やさない:
冷たい飲み物や食べ物は控えめにして、お腹を冷やさないようにしてください。適度な運動で体を動かす:
血の巡りを良くして、体のバリア機能を高めます。23時までに寝る:
夜更かしは免疫力の大敵!おうちに花粉を持ち込まない!玄関前ではたく:
家族がそのまま入ってきた日にくしゃみが止まらなくなったことがあります。玄関前で払うだけでも、室内に持ち込む花粉の量をグッと減らすことができますよ!
最後に
中医学では、花粉症は体全体のバランスが崩れたサインと考えます。日々の食事に気を配ったり、必要に応じて漢方薬の力を借りたり、ツボ押しを取り入れてみたり…様々な方法で、体のバランスを整えることができます。
もちろん、花粉症の体質改善は、じっくりと時間をかけて取り組むものです。「すぐに効果が欲しい!」という時には、西洋医学のお薬の力を借りるのも一つの選択肢だと思います。
私自身、養生を続けることで以前よりもずいぶんと楽になりましたが、冬の間に少しでも油断すると、春先に症状が強く出てしまうこともあります。 季節や環境の変化に合わせて、私たちの体も常に変化しているんだなぁ、と改めて感じます。
でも、諦めずに自分に合った養生を続けることで、きっと春を思いっきり楽しめるようになるはずです。
花粉症をぶっ飛ばして、快適な春を過ごしましょう…!🌸