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ガラスペンアート ゼンタングル

拾った葉っぱをモチーフにガラスペンでゼンタングルをかいてみた。
過去、新卒で入社した会社の先輩が、イタリアに旅行(日本人でイタリアにいる彼女に会いに)行ったお土産でガラスペンをくれた。
家で、包みを開けたらくぼみのところでぼっきり折れていた。
おそらく、先輩は無事に日本までペンを持ち帰って来てくれたはず。
記憶があいまいだが、一回開けた時には折れていなかったような気がしている。
そんな思い出があり、ガラスペンを見る時、美しさにときめくとともに、
小さく、ちくりと胸が痛むことがあった。
かれこれ、20年も過ぎようとしている。
雑貨文具屋で、柄が木のガラスペンをみつけ、思わず買った。
そして、あの時すでに買ってあった蓋つきのインクを開けてみた。
インクはさらさらとしていた。健在。
ワインなみに寝かせてあったのに。
なんだか、ほっとした。
かいてみた。こんな感じかぁ。
きっと、あのペンはもっと美しくかけたんだろうな。
先輩に言えなかった。若かったわたし。
そんなに悪いとも思ってなかったんじゃないかとも思う。
しかし、チクリと胸が痛むのを感じるようになれたわたしは、少しは成長しているんだろうか。いや、見ないふりをしてただけかも。
感じるを大切にしてきたから、自分の気持ちを感じられるようになっているともいえるかな。
あの時、言わなっかったし、言えなかったし、言うこともなかった。

「ごめんなさい。」

先輩、もらったものとは違うペンだけど、あの時を想いながら、
かきました。

ほんの少し、胸のチクリが減ったような。。。


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