
信じること、成長すること。
人の反応や顔色によって、
わたしの心はすぐに不安定に揺れた。
相手に不機嫌に対応されると、そのたびに
「わたしの何かが悪かったのかな」
と不安と恐怖に苛まれた。
そんなことが続くと、
「わたしがいない方がいいんじゃないか」
「消えていなくなりたい」
何度と何度も何度も、
この思いが現れて、ぬぐえなかった。
さびしくて くるしくて かなしくて
欠損している自分をずっとずっと見てきた。
*
わたしが体をこわしたのは
自分を大切にできなかった結果だと、思う。
人に、誰かに、
「生きていていいよ」
と言ってもらいたかった。
どうしたら、そう思えるのかが
わからなかった。
失った自分を、
取り戻さないといけなかった。
*
『自分を信じる』。
そんな気持ちは雲をつかむようで
よくわからなかった。
それでも、いつしか、
自分の内側にある、
いのちの持つ力を信じるようになった。
今日、わたしが生きているのは
奇跡みたいなことだから。
*
わたしのいのちを支えてくれた
この世界の愛を知りたい。
それは、ずっといのちを受け継いでくれた
過去を生きた人たち
身近にいて、生きる環境をくれた家族
学校で、旅先で、出会ってくれた人たち
優しさを向けてくれた人たち
そして
この過酷な社会の中で、前を向いて生き抜き、
社会を変えてきた人たち
また、この社会を支えてくれていて
今を懸命に生きている人たち
そうした人たちを、知ること。
そして、
つぶらな瞳の動物たち
日々の生きる糧を与えてくれる植物たち
植物を育む多様な生命体
いのちを守り育み続けてくれている
この地球と宇宙のしくみ
を知ることでもある。
どんなに壮大な仕組みの中で
わたしは生かされているのか
それらを知って、
はじめて自分を知ることができる。
わたしは、ただ生きているんじゃない。
この世界に生かされている。
わたしにとって、自分を信じるとは、
自分を生かしてくれた、この壮大な仕組みを
信頼することだった。
*
自分というものができて、
はじめて、「成長」の羅針盤が働きはじめる。
わたしにとって、成長の第一歩は、
このいのちがしたいことを知ることだった。
したいことがわかって、
はじめていのちの羅針盤の矛先を
決めることができる。
ずっと、生きることが苦しかったのは、
自分を肯定すること、信じることが
こわれていたからだ。
くるくる回り続けた
こわれた羅針盤は
少しずつ、方向を指し示し始めた。
今日を生き切る。
全力で。
そう思うとき、不安は消える。
生きられることのよろこびが
深くから湧きあがり、力となる。
しあわせを、わかちあいたい。
この世に生きていることの光にふれていたい。
そのために、わたしは生きている。
***
いつも訪れてくださって、ありがとうございます。
からだが弱って思うように動けない日々が続きましたが、そうした日々でも、生きている歳月を積み重ねられること、とても貴重なことだと思っています。
なにをするために生まれてきたのだろうと何度も何度も問う中で、いつも生きることへの憧れのような思いが湧いてきました。
生きていることは素晴らしい
そう思うし、誰もがそう思えるような世界へと向かっていくこと、
それがこの世界の成長なんだと思っています。
ちいさなひとつのいのちとして
この世界に生まれることができたこと
今日まで生きてこられたことに
心から、ありがとう、と世界に伝えたい。
そして出会ってくれたあなたに
心から、ありがとうを。
