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遊びの効能[色遊び]

こんにちは。

ことはなです。毎日気温も上がり暑くなってきましたね。ちょうどお庭や戸外でお水遊びなどが楽しくなる時期です。今回は遊びの効能「色遊び」について語ります。

目次
1.用意するもの
2.遊びに入る前にしておくと良いこと
3.ぬたくり遊びの効能 イロハ

1.用意するもの

私たちがいつも使う素材は水性絵具がメイン道具です。以下の素材を使います。

●絵具/ せんたくのり / 水 / 

ポスカを使うと鮮やかになります。せんたくのりを入れると伸びが良くなります。水は適宜調整してお好みの固さと感触にしてみてください。

● 筆 /はけ/たんぽ/模造紙/絵具皿


2.遊びに入る前にしておくと良いこと

セラピストは大体1人につき1時間程度関わります。その中で、準備→遊び→片付け→保護者へのフィードバックがありますので、準備と段取りは大切になってきます。頭の中でイメージする遊びがスムーズに実施される為には、一度自分で通してやってみる!というのも必要となります。個々でイメトレした後、遊びの予行練習です。実はこの作業は思いの外楽しいものです。そして開放感を感じます。つまり大人にも遊び時間が必要なんだと感じています。ちゃんと遊んで下さい。「ちゃんと」は非常に抽象的な言葉ですね。汚してもいいです。めちゃくちゃになってもいいです。失敗してもいいです。綺麗にしようと考えるとたちまち思考に戻ります。感覚のまま遊んでみて下さい。こうして、「童心に戻る」事で今、小さな人が感じる目線をリアルに体験できます。大人として必要な事は「段取りの確認」「時間配分」くらいでしょうか。

私はあえて真っ白なTシャツを用意して汚してみました。全身を使ってこの体験を感じきる事が大切です。

3.ぬたくり遊びの効能

イ.からだ 

体には五感というものがあると言うのは周知の事実かと思います。ぬたくり遊びも五感をフルに使います。目に鮮やかな色の色彩感覚(視覚)絵具の香り(嗅覚)いつもより広いなのでアクションも大きくなります。つまりお絵描きの音もダイナミックに「ペタペタ」(聴覚)そしてなによりも絵具のぬるぬるした感覚を皮膚で直接感じることができます(触覚)この触覚刺激は私たちの体を作る上でとても大切な感覚です。人間は生まれながらにして1人では動けないようにできています。お母さんに包まれて抱かれて撫でられて充分にスキンシップをされて成長します。人間には触れられるという刺激が必要で、赤ちゃんは触りたくなるほどぷるんぷるんなのです!その皮膚感覚をぬたくりという遊びの中で十分に味わいます。皮膚についたその絵具という物性がキャンパスと触れ合うことで「結果」となって現れます。この、「塗る」「描く」という体験はこども達にとっては不可思議でアクションが即座に結果となって表現されるのでどんどん結果を求めて描き続けることができるのです。

ロ.コミュニケーション

「見て触れる」目で見たものを皮膚で触れ、実際に感じたその感覚は、脳の中で様々な物を認識したり質感を感じる部位を刺激します。その体験のストックがことばの発達にはとても大切になっています。まだことばをもたない年代の子たちにのことばの前のストック体験として、ことばを充分に持つこども達には経験を通しての文脈形成として、それぞれの段階でのコミュニケーション力を高めてくれます。実際にこの時に子どもから出てくることばはとても個性的で、手のひらを目の前の人に見せて「つけるよー!」などと言って迫ってきます。「キャー」と相手が逃げる事を楽しみながら「描く」中に様々なコミュニケーションが生まれるのです。

ハ.こころ

ぬたくりには「正解」がありません。ただひたすらにペタペタヌリヌリ。今、大人もこどもも、沢山の情報の中で正誤判断に忙しく奔走しています。そんな中でいかに「正しく」進めるか?という見えない圧の中で育っているように感じられます。世界をググるとすぐに正解らしきものが出てきますよね!でも、このぬたくり遊びには全く正解がないのです。

それから、発達の凸凹がある子の中には「失敗したくない」といつもドキドキしながら生きている子もいるのです。そのドキドキは私たちの想像を遥かに超えます。ぬたくりの始まりに「どうやればいいのかわからない」「失敗したくない」と戸惑う姿を見せてくれます。この原因となる感覚未形成についてはまたどこかで触れるとして、今回は心の側面からとらえています。子どもたちはぬたくりを、はじめると「間違い」という概念自体が見当たらず、ただひたすらに自分の創造だけに頼って良いのだと言うことがわかってくるのです。それは言語としてではなく「あぁ!楽しい!」という恍惚な体験の中から湧き上がる気づきなのです。こうしてただひたすらに夢中になる時、こども達のココロは刺激され緩やかに成長を見せてくれるのです。

こんな風に、体、コミュニケーション、心の三方向からのイロハが体験できるぬたくり遊び!暑い夏の庭でいかがですか?!




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