JLPT N4までの道 〜学習プランの立て方のコツ〜
今日は、先日行ったN4を目指す(目指したい)学生を担当する講師向けのワークショップのまとめ記事です。今回の講師は『NIHONGO FUN&EASY』の著書の一人、そして例文トレーニングでお馴染みのMs. Hidariです。
<本日のお題>
次のようなケースの場合、皆さんはどのような学習プランを提案しますか。
:非漢字圏の学習者(欧米系の駐在員)
<N4を受けたいんですが・・・>
学習者が試験を受けたいという方はぜひ応援したいですね。でも、、、ちょっと待った!スタートする前に確認しておきたいことがあります。それは、学習者の現在のレベルとN4で求められるレベル(との差)です。
N4レベルとは
学習者の現状のレベルとともに、このような事実を伝えることは大切です。
通常のレッスンのほかに、自分でも漢字や語彙などの学習する時間が確保できるかどうか上記のような数字を見せ、客観的に判断する(してもらう)ことをオススメします。
<N4指導の肝>
問題例をチェック!
JLPTのHPの「問題例に挑戦しよう」や公式問題集を見せ、試験の概要を知ってもらいます。
自習が必要!これ、絶対!!
手取り足取りの初級前半とは異なり、初級後半では学習者の自習の習慣づけが肝心になってきます。
また、漢字や語彙はレッスンだけでは試験範囲のすべてを網羅することはできません。自習がどのくらいできるかどうかがキーとなります。これははじめにしっかり伝えておきたいです。
いろんなツールを使って学習を加速させるしかN4合格の道は見えてきません。講師は自習で使えるアプリやテキストを紹介できるように準備しておきたいですね。情報は常にアップデートしておきましょう。
作戦を練る
弱点を補うかVS強みを伸ばすか
試験までの期間、学習者のレベル、性格などから作戦を考えます。やり方はケースバイケースですが、上記のようなケースの方にとってN4はそれなりに高いハードルであるということを講師は理解しておく必要があります。
試験のコツ
N4の場合、いわゆる試験対策(解き方)のヒントを教えるより、試験のフォーマットに慣れることが大切です!
難関文型(使役・受身・使役受身・敬語・自他動詞)をどう扱うか。
文法問題は25問。一通りすべての文型を学ぶ必要はありますが、試験でこれら全ての文型が出るわけではないので、100%できなくてもOKというスタンスでも良いのかと。(試験にパスすることがゴールなのであれば)
N4合格までの道のり:学習プランを考える
はじめの2ヶ月:『げんき』or『みん日』を終わらせる
のこりの3ヶ月:N4の準備期間、受験モードを作る
*試験は12月なので残り半年あると思いきや、夏休みで3週間お休みをとるということで、試験まで正味5ヶ月またはそれ以下と考えます。
*各セクションをどのような優先順位で進めるかがポイントです。こちらはコトハジメのブログ記事をご覧ください。おすすめの教材やアプリの情報も記載しています。
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