出逢って3ヶ月で結婚した話 ~結婚に至るまで編~
わたしたちは出逢ってわりとすぐに結婚をした。11月の半ばに出逢い、次の年の2月には入籍したのだ。3回目にあった時に「一緒に暮らさない?」と彼から言われ、気が付いたらトータル5回くらいしか会った事ない人とふたりで家を内覧しに行くことになっていた。それも一緒に暮らすことを前提に家を探すのだから、まぁなんだか、急だし、面白ろおかしい。そしてこの家探しという共通の目的をツールにお互いの生活、好み、価値観を探っていくこととなった。
まず彼はマンションの購入を検討していたので、それでは、いざ。と、とりあえず、家を売ってくれる不動産屋へと行ってみることにした。( 一生賃貸派のわたしだったけれど。) だけれども、買うとなると物件数がとてもとても少なく、到底二人の住まいの条件を満たすものはまぁなかった。
(ちなみになぜ私が一生賃貸派なのかというと、家を買うとなると基本ずっと同じ場所に住むことが前提になるので、数年に一度は引っ越したい、それに海外にも頻繁に出かけて行きたいし、機会さえあれば海外に住みたい。というノマド的なわたしの質には合わないから。)
じゃあ賃貸なら物件数も山ほどあるよ〜ということになり、そこでどんな家がいい?と改めてお互いに条件を出し合ってみた。
まず、わたしは 家について、”自分の居心地がよく気持ちよく住めること”に大きな価値を置いているため、なかなか条件が多い。陽当たり、風通し、展望、周辺環境、交通の便、が良く ベランダもわりと広さがほしいし、キッチンは3口コンロで出来れば角部屋。エレベーターは必須。それに加え彼の条件は街に近い場所で最上階。その上、家賃は7万5千円くらいまでという望み高き要求。
とまぁそんな条件を引っさげて二人のお家探しははじまった。
すぐにsuumoでよさそうな物件がいくつかあったので、実際に物件の内覧を一緒にしてみた。すると、こういう時に人の観察力や思考力、価値観、意志、決断力が如実にわかるもだな、と。彼はどんな物件でも楽しく過ごせるよとあらゆることに譲歩できるタイプだったが、それに対し、わたしは真逆でピンとこないものは絶対にNO 住まいは自分の巣穴になるわけだから、絶対に妥協したくないという感じ。でも幸い、根底の価値観は一致していた為、彼は常に、「妥協しなくていいよ、純粋なワクワクで動こう」と言ってくれていたので、それは嬉しかったし、なんか頼もしかった。
(ちなみに婚活を本気でするなら、まず物件探しを一緒にしてみるとお互いの事がすぐさま分かるので、最善、最短の方法では?と思った。どんな生活にしたいかは重要だし、同居婚の場合だと空間、家具買うもの全て、共有することものが多すぎるので。それに二人の将来や生活がイメージできるかどうかも大切な気がする。)
そうして初回の不動産めぐりを終えた後、ランチをした、イタリアンレストランでのこと。いきなり彼が「今から、婚姻届書いて提出しようってなったら書けるよ?」というやや唐突な、つぶやきなのか提案なのか分からない発言を不意にしてきた。
わたしとしては(彼が)自分の買う家に一緒に住みたいと言っている時点で、軽めのプロポーズ的なものかなと勝手に受け取っていたので、ビックリ発言ではなかったものの、言いまわしになんか、うけた。それに対してわたしはわたしで「あ、じゃあそう(結婚)する?」とすんなり返事をしていて、なんというか、結婚に向かいまーす。ということがリアルになったのはこの瞬間だった。
そういうわけで、よく結婚の決めては?と聞かれることが多いのだけれども、特にない。コレという何かというより、ただタイミングや流れに乗っただけ。ということに尽きる。このにわかプロポーズもそこで聞き流したり、うーん、となればそれまでだし、もはや頭で考えるより先に体感で感じて、自然にそう答えてしまっていた気がする。それにわたしが頭でしっかりと考えたとて、大抵心の方が知っている。だから、その時にNOじゃなかった。という答えの方が近いんだろう。なによりも流れが止まらずに進み続けることそのものが大きな世界のことからみてもYESの証だと思っているし、それこそが縁ということなのではないのかなぁとさえ思っている。
しばらく後になってから、彼に聞いてみた。あのイタリアンレストランのランチの時のセリフはプロポーズ的なつもりだったの?と。すると「え?そんなこと言ってた?」だそうで、その事を覚えてすらいなかった… なんじゃそりゃと思いつつ、よくよく事情聴取していくと、彼の中では出逢った瞬間から、直感で"この人と結婚するのかぁ"という、なぞの覚悟が決まっていたらしい。だから自分が無理にアクションしなくても、ほっといても、結婚するだろうと漠然と思っていた。し、(なにそれ)プロポーズする気もなかった。と。(え、なにそれ)あとは運命とか信じていなかったけれど、運命はあるのかもしれない。とこの一連の流れを通して感じるようになったらしい。
それに一緒に生活してみると彼はその場のノリで決めることはあまりなく、物などを買ったり、選んだりすることにはかなり慎重派で、比較、比較、比較、検討、納得、購入のタイプだし、行動する時、何かを決める時にもかなり下調べをするタイプなので、そういう慎重派な彼がとった行動とは思えず、お互いに今でもなんかこの流れは不思議だったね〜といっている。
*その後わたしたちふたりの条件をすべて満たした奇跡の一室が見つかり、2月から婚姻と同時に無事に入居完了している。妥協しなくて、本当によかった。
今日までまだ日は浅いけれど、このストーリーは続いている。その時来た波に乗りながら、夫婦で一緒に楽しんでいきたい。go with the flow.
_______
出逢ったきっかけはこちら
https://note.com/cotoha0727/n/nee6a0ff1084a