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中学時代の土曜の部活で先生が機嫌悪かった理由が今ならわかる

ふと学生時代を思い出すことがある。


中学生の時はバレー部だった。
地区大会ではそこそこに食い込むくらいの、まぁまぁちゃんと意識高めでやってる部活。

顧問の先生は当時20代半ばの女性の先生。
勝つことに対してや個人の技術についてもしっかり向き合ってくれて、ちゃんと褒めてくれるし怒ってもくれる、すごく好きな先生だった。
学生生活を通して恩師は誰だと聞かれたら、間違いなくその先生だと思う。


部活は平日の放課後に加えて土日も練習があり、午前中だけ、とか練習試合行く、のような活動をしていた。


今思えば、な話だが、土曜午前の練習に来る先生はなんか機嫌が悪そうで顔が怖かったり、いつもやってくれるレシーブ練習の打ち手を選手に任せたり、外に通ずる扉を開けてそこで腕を組んで練習を見ている、という姿をよく見ていた記憶がある。

中学生だし、やっぱりなるべく怒られたくないし、先生は優しいながらも威厳があったので、当時は「私たちがなんか変なことして怒らせちゃったんだろうか」と気にしていた。
でも、自分も大人になった今となっては先生が機嫌悪かった理由がわかる。



絶対二日酔い。



自分がハタチを過ぎてから先生とお酒を飲む機会が何度かあったが、なかなかの酒豪だった。
強いのに加え、ちゃんと酔っ払うまで飲みたがるタイプの酒豪。

当時大学を卒業して間もない年齢だった先生は、教員仲間や学生時代の友達と飲みに行くのは金曜が多かったと思う。
20代半ばなんて大学卒業したてで仕事も楽しくなってきて、友達との飲み会が一番楽しい時期。
体力あるからなんとかなるものの、大学ノリを引きずって二日酔いになるような飲み方もしてたんじゃないかと想像してる。勝手に。

土曜午前の部活で機嫌が悪かったのは選手たちに対して怒っていたのではなく、ただただ二日酔いで気持ち悪かったんだろうなぁと思っている。勝手に。

本人に確認したわけじゃないけど、あれは確実に二日酔い。

自分も何度も二日酔いを経験しているので、あの時の先生の態度はものすごく理解できる。

外扉の近くで腕組みながら風に当たって酔い覚ましてた、絶対。
酒臭いのを悟られないように練習に入ってこなかった、と考えると全部納得がいく。


ただ、当時の先生にとって土日の部活動は、給与の出ない休日出勤ボランティアみたいなもんだ。

社会人になった今だからこそわかるが、月〜金は普通に授業して部活みて、その他もろもろの対応して、土日も部活のために朝から無償で出てくるなんて鬼畜すぎる。

当時は働くことの大変さとか、教員の業務の多さなんて想像できるはずもないクソガキだったので、土日も先生が部活に来てくれることが当たり前だと思っていた。
なんなら「なんで機嫌悪いんだろ」とか心の中で文句たれてた。


毎週毎週疲れた顔も見せずに熱心に指導してくれていた先生には、今更ながら頭が上がらない。




土曜日に二日酔いになった時はたまに先生のことを思い出す。
今はもう交友がなくなってしまったけど、あの時の真相を確かめたい。

今年やりたいことの一つに「先生に会う」を追加しようか。


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