#10FEET
一緒に迷子になろう(10-FEET「淋しさに火をくべ」)
テンフィートがわたしの一部になった経験から書こう。
院試の勉強に本腰をいれていた二か月ほど、たいへんなおもいをしていた。不安で勉強いがい手につかず食事も睡眠も邪魔なほどで、寝ていると金縛りによくあった。好きでやっていることをこんなに苦しくしてなんの意味があるのかと疑うのをやめられなかった。正解がほしかったし、間違ってないと言ってほしかったけれど同時に、間違ってなどないことは自分がいちばんよく
テンフィートのやさしさについて
やさしいひと、と聞くとき、すぐにタクマ(敬愛をこめてそう呼ぶ)を思う。かれ以上にやさしいという言葉をおくりたいひとがいない。テンフィの歌はやさしい。けれども、「ヒトリセカイ」のMVをみたひとはわかるかもしれないが、そこに、ある悲しみがずっとながれているのは、かれ自身が、自分のやさしさを疑っているからだとおもう。
かれが、もし、根っからやさしくて純真だったら、歌う根拠はないだろう。あのやさしさ