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あの時代

ぼくのすんだあの町には
いつも愛しい時間が流れていた

  春には花が咲ききそい
  夏には灼けるような眼差しがそそいだ

  秋には誘われるままに旅にでて
  冬には雪にひとりでねむった

めぐる季節のなかで
ぼくには愛したひとがいた

ありきたりの町でも
あなたと知りあえたあの時がある

それがひとつの確かな軌跡
ぼくにはただひとりの愛したひとがいた


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