ねこが雨やどり
ねこが雨やどり
軒下で少しぬれた毛並みを整えている
いきなり黒い雲がやってきて
あっという間に雨
雨やどりのねこ
傘をさせないねこ
ねこだってぬれるのはやだよね
人間だって心をぬらすのは嫌だもの
うらめしそうに空を見上げる
この雨はじきに上がるよ
雨やどりの人間たち
君たちは傘を持っているか
心をぬらしっぱなしになってはいないか
冷えてしまったりしていないか
心から体温を奪っていった雨
温める手のひらを待っている
いつから降り出した雨か
息が弱まる前に差し出された傘を思う
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