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季節の見えない世界

季節の見えない世界を抱えた
ひとりの道筋

暑さも寒さもなく
清々しさも爽やかさもない
季節を旅するのは
ひどくつらいものだと知った

涙袋が破れるかと思うほど
あふれる涙を止められない

見えない季節が目の前に現れるとき
この世界はどんな匂いをする
わからないが見たことがない
美しい景色にちがいない

季節の見えない世界を
抱え込んだのは誰のせいでもない

弱いと思い込んだココロが縮んで
感じる気持ちを仕舞い込んだ
殺風景なひとつの道筋は
花も咲けば空を見上げると知れ


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