＃1電話占い -ニート息子とのこじらせた関係を修復したくて外車一台分つぎ込んだ話-

そんな時、占いの広告は目に飛び込んでくる。
電話占い。メールも可。
会わなくもいいし、どこにもでかけなくていい。
軽く相談すればいい。
サイトを確認し、サポートに電話してみる。
「早く結論を伝えてほしい」希望はこれだけ。

推薦してもらった先生の空き時間を確認して待つ。
1分440円の先生で、初回登録時はおまけの無料時間がついてきた。

ドキドキして話始める。
「息子と何年も話せていません。どうしたらいいでしょうか？」
息子の生年月日、私の生年月日を伝えた。
「息子さんはお母さんのこと嫌いになってるわけではないですよ。」
これだけで、涙があふれてくる。あんなことがありました。
こんなことを言ってしまいました。
「そんなこともありますねぇ。」
先生は、誰が悪いとも、誰のせいだとも言わなかった。

少し吐き出した感じはした。
あっという間に無料時間は過ぎ、終わってみると8000円以上の支払いになっていた。
それでも、嫌われてはいないらしいと聞けたのが嬉しかった。

ちょっと、味方ができたような気になって、その後も数回電話した。
違う先生にもみてもらいたくなり、値段設定のお安い先生から順番にお願いしてみた。
190円が最低で50円ごとに7段階。
初回あれだけドキドキしたのに、回数を重ねるごとに慣れてきて、少し横柄な自分にも気が付いた。
つまり、自分の気に入らない返答には、「わかりました。大丈夫です」とすぐさま電話を切るようになったのだ。
初回の先生のような即座に回答をいただけたのは高い方から4番目ぐらいの先生まで。
祈祷をやってくださった方もいらしたが、その後めざましい関係改善に進展は感じられなかった。

感想欄には御礼の言葉が山積みに書かれ、望んだことは全て叶ったという人もいる。
叶わないのは自分の何かが悪いのか？
思うような回答を聞けるまで電話できてしまうのが、電話占いの深みだと気づいた時はヘビーユーザー一歩手前だった。

話を聞いてもらう際には横に時計を置くか、タイマーをセットすることを強くお勧めする。あっという間に万単位の支払いになってしまうこともある。よって、あらかじめ聞きたいことをまとめて、悩みにあった先生を選んで相談するべきだろう。ちなみに先生方の声は事前に聞くことができる。

結果。
電話占いは悩みの内容と先生との相性による。
支払える上限を考えながら相談すべきだとワタシは思う。