ジョブ型とメンバーシップ型
仕事の割り当て方の話で、『ジョブ型』と『メンバーシップ型』の比較をする記事を最近よく見かける。
終身雇用に代表される日本の雇用制度は典型的な『メンバーシップ型』と言われてる。それに代わって『これからはジョブ型雇用の時代になる』ので、みんな仕事を取れるような専門的なスキルを身につけるべきだ、という論調が多い。スキルを身につけることの重要性は否定するつもりは全くないが、ほんとうにそれで大丈夫だろうか?
1.『ジョブ型』の仕事を得るためには、特定のスキルを持っていることが前提になると思われるが、テクノロジーの進歩に伴い、どんどん技術は陳腐化していく。果たしてキャッチアップできるか?
2.『ジョブ型』人材を集めるだけでは業務は完了しない。ジョブ型ワーカーを束ねる人材、ジョブとジョブの隙間を埋める人材は依然として必要になる。
これからますます重要になってくるのは、全体を俯瞰し、ものごとを有機的に動かせる人材のように思うが、どうだろうか?
おおげさな言い方をすれば、『分断された世の中を再び束ねられる人材』と言ったところか。スキルも大事だが、教養がますます求められるように思う。
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