学習用GRの定番Oxford Bookworms ~ 英語多読のための読書ガイド [多読用リーダー]~
GR/LR編 ~2023年10月号~
執筆:古川昭夫(SEG英語多読教室主宰)
学習用GRの定番Oxford Bookworms
Oxford Bookworms(略称OBW) はイギリスの出版社Oxford University Pressが発行する英語学習者用のGraded Readers(GR)です。
使用語彙250語レベルのStarterから、使用語彙2,500語レベルのLevel 6まで、7段階に分かれています。
古典の簡約版(語彙を制限し、長さも短く書き換えたもの)、オリジナルもの、ノンフィクションといろいろなタイプの本が刊行されていますが、どれも読みやすく、また、最近出版されたものは、イラストも現代風になっています。
なんといっても、出版点数が多く、ネット書店だけでなく一般書店でも比較的入手がしやすいので、多読の初期には欠かせないシリーズのひとつです。
特に、StarterからLevel 3は、ハズレが少なくおすすめです。
今号は、Starter(使用語彙250語、長さ700-2,000語)、Level 1(使用語彙 400語、長さ4,000-6,000語)から、それぞれオリジナルものを1冊紹介します。
どちらの主人公も新しい環境へ飛び込み、友情込みのドラマが展開します。
いずれも、巻末に使用語彙からはみ出た語彙の平易な英語での解説が付いています。
語彙強化にもお役立てください。
(1)『Sing to Win』(Oxford Bookworms Library Starter)
アマチュア歌手からプロ歌手への登竜門となる勝ち抜きコンテスト形式のTV番組“Sing to Win”。
その予選会場でSofia Frankieは、同世代の参加者Emmaと知り合い、ふたりとも予選を通過します。
番組上ではふたりの友情ストーリーが「演出」され、ふたりの人気は毎週上昇していきます。
(2)『Maria’s Summer in London』(Oxford Bookworms Library Level 1)
スペイン人のMariaとポーランド人のEmiliaはロンドンの同じ学校に通う級友。
ホームステイ先も同じなので、ふたりは急速に仲良くなります。
Emiliaにはボーイフレンドがいて、しょっちょう彼と長電話しています。
一方のMariaは、イギリスで素敵な人と出会えることを夢見ていますが……。
『多聴多読マガジン10月号』明日、発売!
10月号は、「シャドーイングでスピーキング力をアップする!」という特集を展開しています。
最初に診断テストを受けて現在のウイークポイントを把握し、レベル別トレーニングに挑戦します。
着実に効果的に、スピーキング力アップしたい方におススメです。