白杖使用者の冒険―混んでいる電車内にて
#視覚障害者が嬉しいと感じた配慮
#視覚障害
#障害理解
#視覚障害者の外出
混んでいる山手線車内にて。
ホームドア脇で待ち、電車のドアが開いて、ホームドア端を探り、車体に触れ、白杖でホームと電車の境を確認し、手ではドア脇の手すりに頼って電車に乗り込み、一歩中へ入ると、額が何かにあたった。誰かの背負っていた鞄であろうと思う。少し当たっただけだったので、「すみません」と言って立ち止まったのだが、恐らく私に当たられたことも声も気付いていないのだろう、その人は動かず。そのため、手すりに手を伸ばしてみることができず、そのまま立っていると、混んだ電車の中で、誰かが私の腕をぽんぽん。
「反対側が空いてるよ。」と男性の声と共に、その腕に軽く触れたまま誘導してくださり、もう一方のドア脇の手すりに触らせてくださった。
おかげさまで、座席はなかったけれども、ドア脇の手すりに掴まって無事、車中を過ごすことができました。
こういった、ほんの僅かな些細なことが、白杖使用者にとっては大助かりです。