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ドラマ「ロスト・シンボル」 ~フリーメイソン33階位の暗号を読み解く①

 ダン・ブラウンのベストセラー小説『ロスト・シンボル』が2021年9月16日にドラマ化され、配信が始まりました。しかし、ファーストシーズン(全10話)をもって打ち切りとなってしまい、残念でなりません😣

 この小説には、CIA本部に実在する「クリプトス」という暗号が刻まれたモニュメントが登場し、暗号解読の手がかりとして重要な役割を果たしています。全世界の暗号愛好家やスペシャリストが集うクリプトス・フォーラムに参加し、私自身もその謎解きに挑んできました。ようやく、フリーメイソンのスコティッシュ・ライト33階位にしか明かされない奥義について、自分なりの答えにたどり着くことができました!

 「ロスト・シンボル」は、オカルト都市伝説好きにはたまらない魅力にあふれた名作です。そこで、ドラマや小説をご覧になっていない方にも楽しんでいただけるよう、予告編に現れるシンボルを手がかりに推理を展開していきます。ぜひ最後までお付き合いくださいませ~😎

あらすじ

 ロバート・ラングドン教授のもとに、長年の親友であるピーター・ソロモンから招待状が届く。ソロモンはスミソニアン博物館での特別講演にラングドンを招いたが、突然ソロモンが誘拐される事件が発生する。誘拐犯の目的は、ピーター・ソロモンが知るフリーメイソン33階位の奥義を明らかにすることだった。ラングドンは友人を救うために暗号とシンボルを解き明かし、事件の背後に隠された真実に迫る。

ピーターが道を示す

誘拐犯「神秘を解き放て。ピーターが道を示す。上のごとく下もしかり」

ロスト・シンボル

 切断されたピーター・ソロモンの右手が置かれていた場所は、アメリカの連邦議会議事堂。薬指には、フリーメイソン33階位の双頭鷲の指輪がはめられていました。またすべての指に、薔薇十字会に由来を持つ「神秘の手」のシンボルが入れ墨されていました。

フリーメイソンの指輪と「神秘の手」

フリーメイソンの指輪

 フリーメイソンの指輪には「Deus meumque jus(神と私の権利)」というラテン語のモットーが刻まれています。これは英国王室のモットー「Dieu et mon droit(神と我が権利)」とほぼ同義であり、英国王室がフランス語のモットーを使っているのは、フランスのノルマンディー公であったウィリアム征服王を王室の祖とするためです。

 なぜフリーメイソンがこれに似たモットーを採用しているのでしょうか?その背景には、フリーメイソンがテンプル騎士団の教義を取り込んだことが影響しているとされています。「ダ・ヴィンチ・コード」でも描かれているように、フランスに教皇庁があった時代、テンプル騎士団は壊滅させられ、騎士たちの一部はスコットランドに逃れたと言われます。この伝説はフリーメイソンの儀礼にも影響を与え、後に「スコティッシュ・ライト」として体系化されました。英国王室の系譜と、裏で続くとされるマグダラのマリアの血統(メロヴィング王朝)を重ね合わせる意図があるのかもしれません。

神秘の手

 「神秘の手」の印は、一般的に次のように解釈されています。

  • 親指の王冠: 権威と支配

  • 親指の月: 女性的なエネルギーや変化

  • 人差し指の星: 神秘性や霊的な知識

  • 中指の太陽: 男性的なエネルギーや活力

  • 薬指の角灯(カンテラ): 神秘の探求

  • 小指の鍵: 秘密を解く鍵

  • 手のひらの魚: 愛と調和

 神秘の手には、「謎の古い門を抜け、『古(いにしえ)の神秘』を授ける正式な招待」という意味があり、それは33階位のイニシエーションで秘伝がが明かされることが、切断された手に象徴されています。

上のごとく下もしかり

ワシントンの神格化

 「上のごとく下もしかり As above, so below 」は、エメラルド・タブレットに由来するヘルメス哲学の有名な文言です。ピーター・ソロモンの指のさす方向にあったのは、「ワシントンの神格化」という天井画でした。神格化(アポテシオス)とは「人間が神になる」という意味で、ジョージ・ワシントンが神となったことを描写した絵画です。
 アメリカの建国は1776年であり、近代国家として神話的なモチーフは一見時代錯誤に思えますが、この絵画はワシントンのように「古(いにしえ)の神秘」のイニシエーションを受けた者が神と等しい力をものにする可能性を象徴しているのかもしれません。

人間の神格化

Mr.都市伝説 関暁夫から皆さんへ センテンス【五の音】ゴルゴダの夜明け

 Mr.都市伝説 関暁夫さんが配信していたメッセージ「各自の神格化が求められる時代」も、このテーマと深く関連しています。このメッセージは「銀の盾」にもサブリミナルで示されていました。 
 関さんに情報提供をしているのはフリーメイソンだと考えられますが、このような情報提供は日本だけではないかと思われます。皆さんの中にも、背後にある意図が気になっている人がいらっしゃるかもしれません。

分割暗号

 誘拐犯であるマラーク(Mal'akh)は、33階位のイニシエーションを受けましたが、人間が神格化する秘伝は教えられませんでした。では、その秘伝はいったい誰に伝えられるのでしょうか? イルミナティ(光の啓示)というステージにのみ授けられるものなのかも……???

 歴史的に重要な秘密は、「分割暗号」として隠されたことが小説には書かれています。つまり、最も大切な秘密がいくつかの断片に分割され、別々の場所に隠されているのです。しかし、時が経つとこうした断片は行方不明になることもあります。
 フリーメイソンが追い求める失われた断片はどこにあるのでしょうか。それが日本で発見される可能性があると、フリーメイソンでは考えられているかもしれませんね~。
 日本には一子相伝でしか伝承されない秘儀があります。そう、ハリー・ポッターに出てくる純血主義ですよね。秘密厳守にはばまれて、もし人間の神格化が遅れているとしたら..…😰

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