24mmの記憶、再び。FE 24mm F1.4 GM
今年の頭くらいに FE 24mm F1.4 GM というレンズを買っていまして。ある程度の枚数が貯まってきたので、まとめて載せてみます。
そもそもこのレンズ(以下24GM)、SONYの最上級グレードにあたるGM銘のレンズで、24㎜のような広角を苦手と自認する僕にとっては分不相応極まりない代物です。じゃあなんで手を出したか?というと、苦手であるがこそ、ハイエストクラスのレンズの世界を見れば印象を変えられるんじゃないかと期待したからでした(もちろん、仮に失敗だったとしても、物価高騰の世情と動画向けにも使いやすくて人気の24GMなら、そうそう値崩れしないだろうという打算もあったけど)。
そして約半年使った結論。24GMは期待を大きく超えるものでした。24㎜がこんなに楽しいなんて。GMすごい。F1.4すごい。
そう、まずはなんと言っても F1.4 ゆえの「大口径広角」という写りの特別性ではないかと。広角で、しかも寄ってもいない風景撮りなのに、前後にボケを置いて対象を浮き立たせることができるというのは完全に新しい経験で、めちゃくちゃ楽しいです。しかもピント部分の解像とボケの美しさが相俟って、目を瞠る立体感。
noteの画質で伝わるか非常に心許ないけど、以下拡大推奨です。
そしてもちろん絞ったときの端正な写りも素晴らしい。
写りの面で特筆すべきはその透明感でしょう。収差による滲み、色の濁りが全く感じられない、透き通った画質。にもかかわらずボケは美しく豊かなので、乾燥した印象は全くない。
何度も言っているように ZEISS Batis 2/40 が大のお気に入りで、Batisの方は光を集めて濾過したようなキラキラしたツヤのある絵が本当に魅力的なんですが、24GMの方は集めて濾過した光を拡散させて、画面全体が瑞々しく輝いてる感じ。分からないって?やっぱり、見てもらうのが一番早いですね。
APS-Cで使っても36㎜相当の画角で使いやすい上に、まったく滲んだりせず画質が落ちないという無敵さ。F1.4開放+逆光でさえ問題なし。
Batis 2/40&24GM という組み合わせに不満がなさ過ぎて、というか未だに撮るたびに想像以上の絵が出てきて笑っちゃうくらいで、もう日常のレンズに関しては上がりな感じさえしています。優秀過ぎてつまらない、とか良くいうけど、それって満遍なく80点だから出てくる感想であって、この2本に関しては常時95点+時々120点という感じ。飽きないのです。
……といいつつ、24GMの影響でF1.4という世界をもっと見てみたくなってもいるんだけど。
これくらいにして、ここからは並べます。
Flower
Portrait
Landscape, others
今回はこのくらいで。また溜まってきて気が向いたら載せます。