女性に意外と多い「水虫」
水虫=「足白癬」
水虫は足に起こる真菌(白癬菌)の感染症です。足白癬は夏季には5人に1人、爪白癬は10人に1人に発生しているとも言われ、特に爪白癬は加齢とともに増えていくことで知られています。
真菌は本来誰の皮膚にも存在しますが、真菌が特定の場所で増殖し、病的になると感染が成立します。
最も一般的なのは足白癬です。足の指の間の皮膚に発症し、臭いと痒みを伴うことが多いです。しかし、乾燥して赤くなったり白くなったり、小さな水ぶくれになることもあり、かゆみがないからと言って安心はできません。しかも踵から足の指の間まで足のどこにでも発生する可能性があります。
日常気をつけることは?
白癬菌は、靴や靴下の中のような、湿っていて暗くて暖かい環境で繁殖します。人間の皮膚の細胞に含まれるケラチンという蛋白質を餌にしているため、人間に寄生するのに適しているのです。
白癬菌が皮膚内に侵入し感染が成立するまで最低24時間かかります。温泉、プール、スポーツクラブなど感染リスクの高いところをはだしで歩いた場合には24時間以内に必ず足をきれいに洗うようにしましょう。
特にスポーツクラブで運動して、お風呂に入った後そのまま家に帰って寝る、なんて人は要注意。家に帰ってからも毎日きちんと足を洗い、特に足の指の間をきちんと拭いてしっかりと乾かしましょう。
一日に何度も靴下やできれば履物を交換し、履物を交互に履いてきちんと乾燥させることも重要です。靴下を40度以上で洗うことや、水虫用のスプレーを靴に吹き付けることも効果的ですので試してみて。
足白癬の治療
白癬治療の基本は、皮膚科クリニックで白癬菌を確認してから治療を始めることです。見た目だけで安易に白癬菌に対する治療薬を開始すると、診断をつけるのが難しくなり、治療がうまく進まないこともあります。
白癬に対する外用剤にはパウダー、スプレー、クリームなどがあり、皮膚用のものもあれば、履物や靴下用のものもありますし、内服薬による治療もあります。
治療が難しい爪白癬
実は足白癬に比べ、爪水虫(爪白癬)は治療の奏効率に限界があることが知られています。なんと内服薬でも完全治癒率は50-60%、外用薬では20%以下の治癒率しかありません。それぐらい治りにくいのが爪水虫。
白癬菌は爪の裏側にいます。少しでも効果を高めたいなら外用剤を使用する際には爪をある程度薄くしてから塗布した方がいいかもしれません。
夏は水虫の季節。きちんとお手入れして白癬菌をやっつけちゃいましょう。
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